"妻"に焦点を当てて、その姿を公表されているデータから読み解く「妻の正体~データ編」。今回のテーマは震災後の妻の意識変化。「夫への思い」という観点から見ていく。あの未曾有の大震災をきっかけに「夫に長生きして欲しい」と思うようになった妻、結構多いようだ。
今回紹介するのはエーザイフード・ケミカルが行った「震災後の食生活・コレステロール摂取意識調査」。7月23日~24日、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県在住の30~69歳の既婚女性300人を対象にインターネット調査した。
「震災前よりも、夫を大切に思うようになった」と答えた妻は45.3%。「震災前よりも、夫に長生きして欲しいと思うようになった」は69.7%とほぼ7割に上っている。「夫の健康を大切にするようになった」も50.3%となっており、震災をきっかけに妻たちの夫を思う気持ちは強まっているようだ。
「どのような方法で夫の健康を大切にしていますか」という質問に対して多かったのが「健康を考えた食事の提供」(58.3%)と「コミュニケーションを多くとる」(46.8%)という回答。「文句を言わない」と答えた妻も25.2%いた。また、震災後食生活への意識が変わったという人は全体の60%を占めた。
夫の健康のために食生活を変えた主婦に、食事の栄養・健康面で特に気をつけていることを聞いたところ、「栄養バランス」(40%)がトップで、2位以下は「塩分」「カロリー」「コレステロール」という結果となった。「夫のコレステロール値が気になる」は63.9%、「自分のコレステロール値が気になる」は67.6%だった。