関西の現役高校生が審査員を務める漫才コンテスト『第9回MBS新世代漫才アワード』(毎日放送)の決勝大会が25日、大阪市此花区のMBSスタジオ in USJで行われ、結成8年目のスーパーマラドーナ(田中一彦、武智正剛 よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属)が優勝した。
『第9回MBS新世代漫才アワード』で優勝したスーパーマラドーナ(左から、武智正剛、田中一彦) 拡大画像を見る |
決勝大会には、ソーセージ、Span!、かまいたち、プリマ旦那、学天即、スーパーマラドーナ、ポラロイドマガジン、和牛(2次予選通過順)の8組が出場。同コンテストはエントリー資格に芸歴の制限がないため、例年の決勝進出者にはキャリアの長い中堅コンビも名を連ねているが、今年は8組すべてが芸歴10年未満のフレッシュな戦いとなった。
決勝1回戦はトーナメント方式で行われ、ここで学天即を破ったスーパーマラドーナは、かまいたち、プリマ旦那、和牛と激突する最終決戦に進出した。200人の高校生審査員が熱く見守る中、ネタ順トップで登場したスーパーマラドーナは、600点満点中593点の高得点をマーク。続いてステージに上がったかまいたちが487点、プリマ旦那が501点、和牛が485点と1位に届かず、スパーマラドーナがライバルに大差をつけて優勝をもぎとった。
昨年の大会では優勝のスマイルに惜しくも敗れ、準優勝に終わっていたスーパーマラドーナ。そのリベンジを誓って今年に臨んだ武智は「今の高校生は何に興味があるのかツイッターで聞いてみたり、劇場でお客さんが若い人のときにネタを試してみたり」と研究を重ねてネタを作り上げたと明かし、豪快なヤンキーキャラに似合わぬ? 知能派な一面を披露。「"研究ヤンキー"なんです(笑)」と照れ笑いを見せた。
一方、草食系キャラの田中は「緊張しすぎて何をやってるのかわからない」状態でステージに上がったそうで、1回戦ではネタのラスト20秒がなんと「飛んでしまった」という。そこで、以前ボツになったオチをとっさに口にして事なきを得たそうだが「練習ではまったく飛ばなかったのが、本番でアレ? ってなって…」と苦笑い。「相方は普段は怖いので、めちゃくちゃ怒られると思ったら、『気にすんな』と言ってくれた。やさしくて好きになってしまいそうでした(笑)」とコンビ愛を明かして笑わせた。
3月には『第41回NHK上方漫才コントスト』でも頂点の最優秀賞を獲得し、勢いに乗る2人。「今年は全部を獲る年にしたい」(武智)と漫才賞レースに意気込みを見せていた。