リサーチ・イン・モーション・リミテッド(RIM)は、同社のタブレット端末「BlackBerry PlayBook」でのAndroidアプリの利用を「Android App Player」の搭載により実現することを発表しているが、米ブルームバーグによると、同様のAndroidアプリとの互換機能が、2012年初頭にも発表される次世代の「QNX」ベースのBlackBerryスマートフォンには標準で搭載されるという。
RIMは昨年、組み込みOSを開発するQNX社を買収。PlayBookの搭載OSはQNX社製のOSをベースとしており、今後はBlackBerryスマートフォンのOSもQNXベースに移行していくと見られている。
BlackBerryスマートフォンがAndroidアプリとの互換性を持つことは、ユーザーにとっては数多くのアプリを使用できるようになるというメリットがあり、開発者にとっては2つのプラットフォーム向けにアプリを開発する必要がなくなるというメリットがある。いっぽうで、この互換性の実現は、RIMが単なる「Androidアプリを利用できる端末の提供者」になってしまう恐れもある。BlackBerryスマートフォンとAndroidアプリの今後の展開を占ううえでも、まずは今秋の提供が予想されているAndroid App Playerの出来栄えが注目されるところだ。