ユニクロ・東レ「ヒートテック」共同記者会見が25日、都内で行われた。冬の機能性ウェア「ヒートテック」について、代表的な機能である発熱・保温機能のほか、今シーズンから新たな機能が追加されることも発表された。

ユニクロ・東レ「ヒートテック」共同記者会見に出席した(写真左から)東レ繊維加工技術部東京技術室室長の鈴木英俊氏、東レ代表取締役社長の日覺(にっかく)昭廣氏、ユニクロ代表取締役会長兼社長の柳井正氏、ユニクロ グローバルコミュニケーション部部長の諏訪賢介氏

ユニクロと東レが共同開発した「ヒートテック」は、2003年の発売以降、累計販売枚数は2億枚近くにおよび、冬の保温性インナーの中でも高い認知度を誇る。その間、ユーザーからの意見も参考に、年々進化を続けてきた。

今シーズンの「ヒートテック」は、メンズ29商品、ウィメンズ67商品を990~1,990円の価格帯で展開。キッズも23商品用意し、500~790円で販売する。

記者会見の会場には、メンズ(写真左)とウィメンズ(同右)の「ヒートテック」商品ラインナップも展示されていた

メンズでは、新たに消臭機能を追加した。「重ね着する冬だからこそ、汗による嫌な臭いが気になる」などの意見をもとに改良されたもので、特殊な加工を施し、衣服に付いた汗など臭いの元を吸着・中和して消臭する。この効果は洗濯を繰り返しても持続するとのこと。

ウィメンズでは、糸を限りなく細くして軽量化を実現し、生地と肌の摩擦も軽減された。また、天然アミノ酸を含んだホエイ(乳清)を繊維に配合し、やわらかな肌触りに。生地の保湿機能も向上している。

ヒートテックの生地で作ったブラカップ付きトップス「ヒートテックブラトップ」も新登場。「ヒートテックブラタンクトップ」(写真)のほか、「ヒートテックブラキャミソール」「ヒートテックブラUネックT」の計3型を用意している

ウィメンズの商品ラインナップに関しては、色柄が昨年の2タイプから、今シーズンは6タイプに増え、ボーダー、ドット、花柄などバリエーションが豊富に。吸水速乾性に優れ、バストラインを美しく見せられる「ヒートテックブラトップ」も新たに登場した。

キッズについても、子供たちの運動量の多さを考え、裾丈を通常のTシャツより2cm長くしてお腹が冷えないデザインとなった。男女とも着られる「ヒートテックタンクトップ」も新登場している。

25日の共同記者会見では、ユニクロ グローバルコミュニケーション部部長、諏訪賢介氏が今年の「ヒートテック」の商品ラインナップを説明。今年の目標販売枚数を「1億枚」と設定し、「2003年の販売以降、1万着におよぶ試作品を作り、『ヒートテック』の効果を検証してきました。今シーズンも良い商品に仕上がっており、合計1億枚を世界中に届けていきたい」と述べた。

この日の共同記者会見には、ユニクロ代表取締役会長兼社長の柳井正氏、東レ代表取締役社長の日覺(にっかく)昭廣氏も出席。メンズで追加された消臭機能の実験も行われた。その模様は後日レポートする。