ソニーは24日、デジタルビデオカメラ「ハンディカム」のレンズ交換式新モデル「NEX-VG20」を発表した。価格はオープンプライス。推定市場価格は、ボディのみのキットが16万円前後、交換レンズ「E18-200mm F3.5-6.3 OSS」が付属する「ズームレンズキット」が22万円前後となっており、発売はいずれも11月11日の予定だ。

「NEX-VG20」。写真のズームレンズ付属キット以外に、本体のみのキットも用意

「Eマウント」レンズのほか、アダプターを利用すれば「Aマウント」レンズも利用可能

「NEX-VG」シリーズは、ミラーレス一眼デジカメ「NEX」シリーズと同じ「Eマウント」を採用したビデオカメラ。望遠、広角単焦点など、シチュエーションに応じてEマウントレンズを交換して撮影できる。なお、同時に発表されたミラーレス一眼デジカメNEX用のマウントアダプターを使用すれば、デジタル一眼カメラ「α」シリーズ用の豊富な「Aマウント」レンズを装着することも可能だ。

撮像素子はExmor APS HD CMOSセンサーを搭載

従来モデル「NEX-VG10」からの進化点を挙げていこう。まず、撮像素子は従来の有効約1,420万画素のものから有効約1,610万画素のExmor APS HD CMOSセンサーへ変更された(サイズはAPS-C)。撮影データは、動画が60iに加えて、60pおよび24pでも記録可能になったうえ、静止画はRAW形式での記録も可能になっている。音声記録は従来が2chだったのに対して、本モデルは5.1chでのサラウンド記録も行える。

また、液晶モニターが新たにタッチパネル操作に対応した。モニターサイズは従来モデルと同じ3型ワイド、表示画素数は92.1万ドットだ。また、画面部は270度まで回転するので、ハイアングルやローアングルなど、柔軟なポジションでの撮影に対応する。

サラウンド記録に対応するマイクや、タッチパネル方式の液晶モニターを新たに搭載

その他のスペックは、記録形式は動画がAVCHD(最大1,920×1,080ドット)、MPEG-2(720×480ドット)、静止画は前述のRAWのほかJPEG(RAW+JPEGの同時記録も可能)。動画記録のビットレートはHD画質選択時で最大約28Mbps、STD画質選択時で約9Mbpsとなっている。ISO感度は自動設定のほか、ISO100からISO25600の範囲でマニュアル設定が可能だ。

電子ビューファインダーの表示画素数は約115.2万ドット。記録メディアはメモリースティックPRO/PRO-HGデュオ、またはSD/SDHC/SDXCメモリーカードが利用できる。

付属の標準バッテリー使用時の連続撮影時間(満充電時)は約2時間55分、サイズ/重量は約W91×D223×H130mm/約645g(本体のみ)だ。