カナダのResearch In Motion (RIM)は8月23日(現地時間)、最新のBlackBerry 7 OSを搭載したスマートフォンのエントリーモデル「BlackBerry Curve 9350 / 9360 / 9370」の3機種を発表した。本体ならびに画面サイズは従来とほぼ同等だが、本体の厚みが2割ほど薄くなっているほか、画面の解像度がQVGAサイズから480×320ピクセルのHVGA+と広くなっている。提供時期はカナダ国内が今月8月中で、それ以外の地域は9月以降となっている。価格や詳細な提供時期については各キャリアから順次発表される。

BlackBerry Curve 9350 / 9360 / 9370

ハイエンドのBlackBerry Bold、タッチ操作を主眼にしたBlackBerry Torchに対し、Curveシリーズはエントリーモデルの位置付けとなる。前世代のCurve 9300シリーズ(3G) と筐体サイズや外見はほぼそのまま踏襲しているものの、9300の新シリーズでは全体に細かく機能のブラッシュアップが行われている。本体サイズは109×60×11mmと縦横のサイズはそのまま維持しながら、厚みは従来の13.9mmから11mmと薄くなっている。本体重量は99gとなる。ディスプレイサイズは2.4インチとなっており、サイズは同等ながら解像度が従来の320×240ピクセルから480×320ピクセルと密度が高くなった。3モデル共通スペックとしては、A-GPSサポート、フラッシュ付きの500万画素カメラを搭載(従来はフラッシュなしの200万画素)、VGAサイズでの動画記録に対応、NFC (Near Field Communications)への対応、IEEE 802.11 b/g/nの3規格をすべてサポートする。またプロセッサが800MHz駆動と従来比で2割ほど高速化されており、ストレスなく操作が可能だ。

3機種の位置付けは9370と9350がCDMA系列キャリア向け、9360がGSM系列キャリア向けとなっている。このうち、9350はローエンドモデルの位置付けとなる。搭載メモリは3機種共通で512MBのRAM、9370は本体が1GBのストレージ領域を持ち、9350 / 9360は512MBのストレージ領域となる。3機種ともにmicroSD/SDHCカードスロットを持ち、最大32GBまでのストレージ拡張が可能。なおバッテリは3機種共通で100mAhとなる。9350については米Sprintで9月9日から50ドルでの販売価格が提示されているなど、非常に手頃な価格になっているのが特徴だ。NFC内蔵スマートフォンとしては最も安い価格帯にあると考えられる。