セゾン投信は18日、東京・青山アーキテクトカフェにて資産形成ステップアップ講座「大人のオンナのキャリア塾@青山~自分軸足マネープランをたてよう~」を開催した。毎月1回の予定で30代の働く女性を対象に、講義とワークショップを展開する。

中野社長

エフピーウーマンの高山一恵取締役とセゾン投信の中野晴啓社長が登壇。まず、中野社長が「経済とお金」をテーマに話をした。中野社長は、「トイレに行くにしても水道代がかかり、ご飯を食べるにも食費がかかる」と、生きている限り経済活動に参加していると強調。豊かさ・便利さを求める人間の欲求が、経済成長を支えていると述べた上で、企業が豊かさ・便利さを追求し、付加価値を創造していくことは経済成長の根幹であると位置づけた。

また、中野社長は小学校高学年向けに授業を行った時の話をし、「お父さん、お母さんが仕事でお金をもらえる理由について説明しました。それは仕事のプロだからです。いい仕事をして相手に感謝され、ありがとうと言われるのがプロです。たくさんの『ありがとう』の積み重ねが経済成長につながる」と分かりやすく語った。一方、日本の銀行が金余りである事実についても触れ、「1999年からお金の需要と供給のバランスが崩れ、銀行はどこも金余りの状態。金が余ると銀行は国債を買うが、結果的に国にお金を吸い上げられていることになる。その結果、無意味な高速道路や欲しくもない施設に形を変えている。これは国民の意思と違い、まともな形での経済活動になっていない」と断じた。

高山一恵取締役

エフピーウーマンの高山一恵取締役は、前回に引き続き『ライフプラン』のワークショップを実施した。高山さんはレシートで簡単に浪費度がチェックできる方法について紹介。必要不可欠なもの(必ず払わなければならない料金など)には○、不可欠ではないがどうしてもほしかったもの(何回も使ったもの、使いそうなもの)には△、なんとなく買ってしまったもの(あまり使わなかったもの、使い切れなかったもの、気に入らなかったもの)には×をつけて、月間で○△×の数を集計することを薦めた。

高山さんは「自分が何にお金を使っているかを把握することが大事」とし、「コーヒーショップやコンビニでちょこちょこ買いをしている人は要注意です。心がけひとつで毎月5,000~1万円は無駄を省くことができます」と話した。また、「お金のたまる人は月間の支出が頭に入っている人」だとして、食費や日用雑貨、光熱費など家計の支出を把握することを薦めた。高山さんは「収入ではなく、お金をどのように使っているかを管理することが大事。家計簿などつけられる人は是非つけてみてください」と語った。

レシートで簡単に浪費度がチェックできる方法

食費や日用雑貨、光熱費など家計の支出(月間)を把握してみよう

次回は、9月27日(火)の予定。FPの花輪陽子氏をゲストに迎えたスペシャルトーク。後半はトークセッション「節約VS投資 ムダをなくして生きたお金にしよう(仮)」を実施する。1回単位での受講も可能で、途中参加もOK。申し込みはこちら