"妻"に焦点を当てて、その姿を公表されているデータから読み解く「妻の正体~データ編」。今回のテーマは妻たちが考える自分の料理の腕。家族には満足されてないかも……。そんな不安を感じている妻って意外に多いようだ。

今回紹介するのは丸美屋食品工業が行った「『家族の食卓』に関する調査」。7月22日~25日、妻100人、夫100人、子ども(小中学生)100人を対象に調査した。

妻側に「家族は、自分の作る料理に満足していると思いますか」と聞いたところ、「思う」が11.0%、「やや思う」が44.0%だった。一方で「どちらともいえない」(35%)、「やや思わない」(6.0%)、「思わない」(4%)は合わせて45%に上り、2人に1人は自分の料理にいまひとつ自信を持てていないことも窺える結果となった。

しかし、料理を作ってもらう側の夫と子どもの評価は妻たちが考えるより高いようだ。妻(母)の料理について、「満足」(36.5%)あるいは「やや満足」(39.5%)と答えた人は約8割(76%)と多く、「どちらともいえない」は15%、「やや不満足」と「不満足」はそれぞれ4.5%と少なかった。

ちなみに夫や子どもの約7割が「夕食のメニューの希望を言う」(「よく言う」+「時々言う」)と回答。一方で妻(母親)の側だが、「夕食のおかずで気を付けていること」として49.0%が「栄養のバランス」、30.0%が「家族みんなが好きなおかず」と答えている。

同調査レポートではこうした結果を踏まえ「妻(母)(作る側)の中には、夫・子ども(食べる側)の反応に不安を抱きながらも、家族のことを第一に考えて料理を作りたい、という気持ちが見えてきました。そのような気持ちは、夫/子ども(食べる側)に伝わり、満足度が高い結果につながっていると考えられます」とまとめている。