腰痛・肩こり・猫背の予防方法

デスクワークが長い人に多い腰痛や肩こり。実は間違った座り方も原因かも。実はよく知らない「正しい座り方」。体のことを知りつくした「BODY TIPS」の亀田圭一トレーナーに、一番体に負担がかからない座り方を教えてもらった。

正しい座り方のポイントは次の通り。

■骨盤はやや前傾

骨盤がやや前に傾く(骨盤前傾)のが正しい座り方。脚の付け根部分に指を入れ、「ちょっとかむ感じ」がベスト。骨盤が後ろに傾く(骨盤後傾)と腰椎から頸椎までが「C」を描くように丸く曲がってしまい、腰や背中に余計な力がかかる。腰痛や肩こりの原因になるので注意しよう。

正しい座り方

足の付け根部分に指をはさんで少しかむ感じが○

■坐骨の当たる部分を意識する

座ったときに左右の坐骨の頂点からやや前側までが、座面に当たっている感じがするか確かめてみよう。座面が硬い丸椅子でチェックすると分かりやすい。骨盤後傾になっていると、坐骨の頂点ではなくその後ろの丸い部分が座面に接している状態になる。

正しい座り方をすると坐骨の頂点からやや前側までが座面に当たる

骨盤が後ろに傾くと坐骨の後ろの丸い部分が座面に当たる

■足は真下に

足はまっすぐ下におろす。両足がしっかり地面を押さえていることで、体の重みを支えるサポート力が増し、腰への負担が軽減される。足を前に投げ出したり、後ろに置いたりすると、すべての重みが腰に。腰痛の原因になるのだ。

足はまっすぐ下に

足を前に投げ出したり、後ろに置くのは×

■座面は膝より少し高め

座面の高さも重要。座面は膝より少し高めにし、お尻が膝より上にくるようにする。座面が低いと猫背になりやすく、肩コリの原因にもなる。

正しい座り方のイメージはつかめただろうか。「間違った座り方は疲れやすいだけでなく、腰痛や肩こり、猫背の原因にもなります。座っている時間が長い人は特に『正しい姿勢』を意識してほしいですね」。

【プロフィール】亀田 圭一(かめだ けいいち)氏

亀田圭一トレーナー

「BODY TIPS」代表/チーフトレーナー。NSCAパーソナルトレーナー、日本トレーニング指導者協会認定トレーニング指導者(JATI-ATI)、鍼灸、あん摩・マッサージ、指圧師、などの資格を持つ。荏原製作所バスケットボール部、日本IBMラグビー部、神戸製鋼ラグビー部などでトレーナーを務めた後、2010年8月BODY TIPS設立。カラダづくりのサポートから痛みの解消まで行うコンディショニングを軸に、アスリートやモデルからメタボに悩むビジネスマンまで、幅広い層のカラダづくりを行っている。