調査会社の米Nielsenは8月18日(現地時間)、Androidにおけるアプリの利用動向について最新の調査報告を行った。その報告によれば、平均的なAndroidユーザーはその時間の多くをアプリ利用に費やしており、Webブラウズに費やす時間の約2倍だという。またアプリについても、利用の多くが定番の人気アプリに集中しており、人気アプリ上位20本だけでアプリに費やされる時間の半分以上を占めているという。

この調査報告はNielsenの「Mobile Apps Beat the Mobile Web Among US Android Smartphone Users」というブログエントリで確認できる。Androidユーザーが1日の全利用時間のうち、アプリとWebにどの程度利用時間を割いているかのアンケート調査を行ったところ、アプリが67%、Webが33%と2倍以上の開きがあることがわかった。具体的な時間でいうとアプリの利用時間は1日あたり56分とのことで、かなりの時間をアプリ利用に費やしていることがわかる。

Android端末の利用時間における、アプリ利用とWebブラウズの比率(出典: Nielsen)

また個々のアプリの利用状況について細かく分析してみたところ、全体で25万本以上のアプリがAndroid Marketには用意されているにもかかわらず、そのアプリ利用時間の多くは特定の人気アプリに集中し、トップ10のアプリだけで全体の利用時間の43%、トップ50までを含めると61%に達するという。つまりユーザーの多くは定番アプリを利用するにとどまっており、その他の多くのアプリは利用されずにアプリストアやユーザーの端末の中に眠っていることになる。

どのアプリに利用時間を費やすのか、人気ランキング別に集計した結果(出典: Nielsen)