JR九州はこのほど、特急「A列車で行こう」のデビューを10月8日と発表した。また、同列車が走る三角線(宇土~三角間)の愛称も決定した。

特急「A列車で行こう」の登場で、天草への旅がより魅力的に

熊本~三角間で運行される特急「A列車で行こう」は気動車2両編成。定員は84名で、全車指定席。JR九州の多くの車両をデザインしてきた水戸岡鋭治氏が、今回のリニューアルにも携わっている。

車両のコンセプトは、「16世紀大航海時代のヨーロッパ文化」と「古き良き"あまくさ"」。教会をイメージしたカウンターバーやステンドグラスなど、キリシタン文化で知られる天草への旅にふさわしい車両に。車内BGMには、向谷実氏がアレンジしたジャズの名曲「A列車で行こう」が使用される。

「A列車で行こう」車内の平面図。1号車にはバーカウンターやソファ、ベンチを設置。2号車にはセミコンパートメントが

水戸岡鋭治氏は、特急「A列車で行こう」の終点、JR三角線三角駅の駅舎リニューアルも手がけることに

同列車は10月8日以降、土日祝日を中心に1日2往復運行。冬休み期間にあたる12月23日~1月9日には毎日運転される。停車駅は熊本駅、宇土駅、三角駅で、三角港~本渡港間の航路「天草宝島ライン」とも接続する。

三角線の愛称は「あまくさみすみ線」に。JR九州本社で行われた選考会には、水戸岡鋭治氏(写真左)と小山薫堂氏(同右)に加え、「くまもとサプライズ」キャンペーンキャラクターのくまモン(同中央)も参加した

三角線の愛称の応募総数は6,580件、応募名称の総数は3,552件に。選考会では、水戸岡氏やくまモンらが議論を繰り広げた

なお、「A列車で行こう」のデビューに合わせ、7月には三角線の愛称の募集も実施。応募総数6,580件をもとに選考会が行われ、三角線の愛称は「あまくさみすみ線」に決まった。9月1日より使用されるとのこと。