米Facebookは8月9日(現地時間)、「Facebook Messenger」を発表した。ダウンロードページに「Messenger for Mobile」との名称が冠されていることからもわかるように、iPhoneやAndroidなどモバイルデバイスを使ってショートメッセージのやり取りや写真、位置情報共有が可能となる独立したアプリとなっている。SMSとは異なり、Facebookやスマートフォン内のコンタクトリストを使って複数ユーザーやグループ単位への一斉同報なども可能。使い方しだいでは非常に重宝するものになりそうだ。

これまでにもFacebook自身からスマートフォン向けのアプリが出ているほか、公開APIを使ったサードパーティ製アプリで同サービスを利用することは可能だった。Facebook Messengerはあくまでショートメッセージ送受信に特化した作りとなっており、ワンボタンでアプリを呼び出し、過去の会話履歴確認やメッセージ作成までが素早く行える点が特徴。コンタクトリストはFacebookまたはスマートフォン内のものが利用され、送信先ユーザーの名前をタイプして一覧から選択するだけ。複数ユーザーに同報を行ったり、写真のアップロード共有や位置情報共有が行えるため、仲間内でのちょっとしたやり取りや打ち合わせに役立つだろう。

現在のところ、iOS版Android版の2種類が確認されており、iOS版はv4.0以上でiPadの大画面サイズには最適化されていない。またAndroid版はv2.2以降の対応となっているほか、筆者が確認した範囲で日本からAndroid Marketにアクセスしてのダウンロードは行えない。日本語版への正式対応待ちになるだろう。価格は無料で、利用にはFacebookアカウントが必要となる。

iOS版Facebook Messengerの実行サンプル

こちらはAndroid版。画面の内容はほぼiOS版と一緒