トレンドマイクロは、今年も夏休みセキュリティ教室を開催している。夏休みセキュリティ教室は、同社が小学校高学年(4年生から6年生)の子どもとその保護者を対象に開催しているもので、ウイルスやマルウェアなどの不正プログラム、有害情報サイトなど、セキュリティについて親と子供が一緒になって学習するイベント。
同社は、2004年から社会活動の一環として、こうした取り組みを行っており、過去にはウイルスやセキュリティをネタにした「セキュリティ・マジック」、科学実験を通してセキュリティを学ぶ「セキュリティ&エコ実験」など夏休みのレポートにも利用できる課題が設定される。今年は、前半に同社社員によるセキュリティに関する講義が行われ、後半は「エコ」と「節電」をテーマに、ちぎり絵を貼り付けて"セキュリティうちわ"を作成する。
先月28日に開催された東京での教室では来日中の代表取締役社長兼CEOエバ・チェン氏が飛び入りで参加。エバ・チェン氏は、「自分自身の子供のころは、インターネットは無かったがテレビがあり、面白い番組も悪い番組もあった。視聴する番組の内容の良し悪しは両親が決めてくれていた。同じように、インターネットにも楽しいものもあるが、見てはいけない悪いもの多いです。今回のセミナーで、間違ったことをしていはいけないということを学んでください」と挨拶した。
前半に行われるセキュリティ講義では同社の内田大介氏からインターネットとコンピューターウイルスの関係や、ウイルスがどのようなものかについて、わかりやすい説明が行われた。
講師の内田氏は、「来ていただいた方に、セキュリティについて理解していただき、この問題について考えることの大切さを気付いていただくだけで、充分に価値がある。このセミナーは、トレンドマイクロが社会活活動の一環として行っているもので、今後も続けていきたい。トレンドマイクロでは、社員がボランティアとして、地域にこういった活動を行うことを推進しているので、セキュリティ意識を広められればと思う。」とセキュリティに対する意識を持つことが大切であることを改めて強調した。同社では社内で参加者を募り、ボランティアでこの講座を担当している。
一方、参加者からは、「見覚えのない請求書が来てセキュリティに興味をもった。今回のイベントで子供と一緒に学習できた」など、一般家庭においてもセキュリティが現実的な問題になっているという声も聞くことができた。その一方で「自宅のPCでセキュリティソフトを利用しており、タスクトレイにあるアイコンの意味と実際にやっていることを子供たちに理解してもらえた」、「子供がスマートフォンを使いたがっているので、これを機にいろんなセキュリティの基本的なことを学ばせたい」など、セキュリティ意識が浸透しつつある現状を強く感じている親としてのコメントも聞くこともできた。
セミナーは今後も、8月の間、東京、大阪、名古屋、広島でも開催される。参加料は無料。参加資格は、小学校4~6年生の児童、およびその保護者。参加にするには事前の登録が必要となる。なお、12日現在登録可能な会場は以下の通り。
日時:8月25日(木) 14:00~16:00 場所:トレンドマイクロ株式会社 本社(東京都渋谷区代々木2-1-1 新宿マインズタワー) 詳細・申し込み方法掲載Web: http://jp.trendmicro.com/jp/events/detail/20110627042022.html