NTTドコモが販売しているBlackBerryスマートフォンでは、最新機種の「BlackBerry Bold 9780」をはじめとして、spモードの利用が可能だ(OS 5、OS 6)。BlackBerryスマートフォンでインターネットを利用するには、ISPの「ブラックベリーインターネットサービス(BIS)」(月額使用料490円)に加入する必要があるが、スマートフォン向けISPの「spモード」にも同時に加入することで、iモードのメールアドレスが利用できる。
spモードの月額使用料は315円だが、ドコモの「ISPセット割」が適用され、315円が割引されるため、BISとspモードの両方に加入しても月額使用料は490円のままとお得となっている。本稿では、BlackBerry Bold 9780でspモードを利用するためのアプリ「docomo service portal」について紹介する。
docomo service portalをインストール
BlackBerryスマートフォンでspモードを利用するには、専用アプリのdocomo service portalのインストールが必要だ。docomo service portalは、「ドコモブラックベリーサイト」から無料でインストールが可能だ。
インストール後、アプリ一覧などからdocomo service portalを選択すると、まず利用許諾契約書が表示される。内容を確認しながら下にスクロールし、[同意する]ボタンをクリックしよう。すると、docomo service portalが起動し、iモードと同じメールアドレスの「@docomo.ne.jp」の設定などができる。spモードメールの設定以外に、地震などの災害時に役立つ「災害伝言板」の登録・確認、SMS(ショートメッセージサービス)の拒否設定、請求金額の確認などが可能だ。
spモードメールの設定
まずは、spモードメールなどの設定を見ていこう。docomo service portalの画面で[spモード]のアイコンをクリックする。すると、spモードの設定画面が表示される。spモードの設定画面からは、spモードメールのメールアドレスの変更や受信拒否するメールの設定が可能だ。メールアドレスの変更では、希望のメールアドレスを入力して変更するほか、電話番号を使ったシンプルなメールアドレスに変更できる。これまで、iモードで使っていたメールアドレスを使いたい場合は、[メールアドレス交換]をクリックする。
また、spモードメールをフィルタリングして、特定のメールを受信拒否する設定も可能だ。受信拒否の設定では、携帯電話・PHS以外のメールアドレスからの受信を拒否したり、個別のメールアドレスの受信拒否、本文にURLを含んだメールを受信拒否することが可能。なお、spモードの設定を行う際には、spモードのパスワードの入力が必要だ。パスワードをとくに変更した覚えがない場合は、初期パスワードの「0000」を試してみよう。
災害用伝言板をチェック
2011年3月から、spモードを契約しているBlackBerryスマートフォンでも登録・確認が可能になったのが「災害用伝言板」だ。大規模な災害が発生した場合に、自分の安否情報を登録したり、家族や友人の登録された安否情報を確認できる。docomo service portalから災害用伝言板を利用するには、[災害用伝言板]のアイコンをクリックしよう。
ドコモの災害用伝言板は、iモードを利用しているフィーチャーフォン、spモードを利用しているスマートフォンから安否情報の登録が可能。安否情報の閲覧は、ドコモ以外の携帯電話やPCなどのWebブラウザからも可能となっている。
なお、あらかじめ設定しておいた電話番号の安否情報が登録された場合に、spモードのメールアドレスにお知らせメールが届く「登録お知らメール」を設定することも可能で、spモードの設定画面から設定可能だ。
SMSの拒否設定と請求金額の確認
docomo service portalの画面で[SMS拒否設定]のアイコンをクリックすると、SMSのメッセージの受信拒否を設定できる。SMSは2011年7月中旬から他社携帯同士でも送受信が可能になり、今後は利用する機会も増えてくるかもしれない。必要性を感じたら、受信拒否の設定を行おう。
SMSの拒否設定を行うには、ネットワーク暗証番号の入力が必要となる。spモードの暗証番号とは異なるので注意しよう。SMSの拒否設定では、国際SMSや他社携帯からのSMS、個別の電話番号からのSMSの拒否などの設定が可能。
docomo service portalでは、請求金額などの確認も可能だ。docomo service portalの画面で[請求内容ご確認]のアイコンをクリックしよう。SMSの拒否設定と同様にネットワーク暗証番号を入力すると確認でき、今月利用分の請求予定額や詳細な内訳のほか、以前の月の請求金額を確認することもできる。
そのほか、docomo service portalでは、PCなどのWebブラウザからドコモのサービスを利用する際に必要な「docomo ID」の発行や変更も可能となっている。
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iモードと同じ「@docomo.ne.jp」というメールアドレスのspモードの設定ができるだけでなく、災害用伝言板の利用やSMS拒否設定、請求金額の確認などと、さまざまなサービスを利用できるdocomo service portal。spモードに加入している人なら、必ずインストールしておきたいアプリとなっている。docomo service portalを活用して、BlackBerryスマートフォンをさらに快適に使うことができるだろう。また、現在はspモードに加入しておらずBISだけという人も、「ISPセット割」の適用により315円が割引され、BISとspモードの両方に加入しても、月額使用料は490円のままとBIS単独の場合と変わらないので、BISとあわせてspモードも検討してみることをおすすめしたい。