ネット銀行を中心に、銀行各社がスマートフォン向けのサービスを続々と強化している。ソニー銀行は8日、スマートフォンサイトを開設。また、住信SBIネット銀行は7月21日、Apple iOS端末(iPhoneなど)およびAndroid端末に対応したスマートフォンアプリの提供を開始した。楽天銀行も7月28日、スマートフォン向け「楽天銀行」アプリケーションのバージョンアップに加え、スマートフォンに最適化したウェブサイトを構築し、同日から提供を開始した。
ソニー銀行では、スマホサイトで残高照会や振り込みなど利用可
ソニー銀行のスマートフォンサイトは、タッチパネルの操作に適したデザインを採用、「見やすく分かりやすい画面に仕上げている」(ソニー銀行)。スマートフォンからサービスサイト( http://moneykit.net/ )にアクセスすると自動的にスマートフォンサイトが表示され、ソニー銀行口座を保有する顧客は、残高照会や振り込みのほか、円定期預金や外貨普通預金なども利用できる。
同社のスマートフォンサイトで利用できる取引は、「残高照会 : 総残高、円預金残高、外貨預金残高、投資信託残高」、「円定期預金の取り引き(積み立て定期預金を除く) : 申込、解約、満期取り扱いの変更など」、「外貨普通預金の取り引き(指値取り引きを除く) : 口座開設、購入、売却など」、「振り込み : 新規振込、登録先振込、振込予約取消など」、「各種手続き : パスワード・暗証番号変更、出金制限の設定変更、カード紛失の届け」、「金利一覧、為替レート、ファンド基準価額一覧など」となっている。
住信SBIネット銀行はアプリ提供、残高照会・入出金明細の確認など
住信SBIネット銀行は、多くの顧客から要望があったとし、Apple iOS端末(iPhoneなど)およびAndroid端末に対応したスマートフォンアプリの提供を開始。同アプリでは、残高照会、入出金明細の確認、振込・振替などの取引が、スマートフォンに最適化された「直感的なデザインと操作性」で利用できる。
残高照会(商品別)では、各預金の預入残高、住宅ローン・ネットローンの借入残高、SBI証券での保有資産評価額(※アグリゲーションサービスを利用の場合のみ)の表示が可能。残高照会(口座別)では、代表口座、目的別口座の預入残高(※口座名をタップすると商品別の残高も表示)、住宅ローン・ネットローンの借入残高の表示ができる。
入出金明細一覧では、口座別、通貨別に過去15カ月の入出金明細を表示。振込では、振込先を新たに指定する都度振込、事前に登録した口座への振込、および振込予約が可能。振替は、代表口座、SBIハイブリッド預金、目的別口座のいずれかを出金口座・振替先口座として口座間で円普通預金の振替ができる。
また、0円から1,000万円の範囲内で振込限度額の変更が可能。変更後の振込限度額が200万円以下の場合は、変更後の限度額は即時に反映され、200万円超に引上げた場合は翌日0:00に反映する。過去の振込結果の照会や、振込予約の照会・取消しも可能となっている。
楽天銀行はアプリを刷新、最適化サイトを構築
楽天銀行は7月28日、スマートフォン向け「楽天銀行」アプリケーションのバージョンアップに加え、スマートフォンに最適化したウェブサイトを構築し、同日から提供を開始した。
顧客は、今回バージョンアップしたアプリケーションを通じて、スマートフォン専用に構築された楽天銀行サイトにログインすることができるようになる。
同サイトでは、これまで要望が多かったという定期預金や外貨普通預金の預入、振込、toto/BIGの購入などが可能となっており、「スマートフォンならではの見やすく、操作しやすい画面で快適に取引できる」(楽天銀行)。
じぶん銀行はスマートフォンサイトからの口座開設も可能に
さらに、じぶん銀行では7月27日、スマートフォンサイトからも口座開設の申込み(スマートフォンオーダー)ができるようにした。
スマートフォンサイトで直接必要事項を入力の上、申込みすることにより、普通預金口座開設申込書の請求や記入などの必要なく、より手軽に口座開設を申込める。