声優としてさまざまな作品で活躍する喜多村英梨。キャラクターソングや「ARTERY VEIN」(今井麻美とのユニット)での活動など、歌い手としても幅広く展開中の彼女が、8月10日、ソロアーティストとしてスターチャイルドレーベルよりデビューした。

8月10日にリリースされた「Be Starters!」(初回限定盤)のジャケットイメージ

1stシングルとしてリリースされた「Be Starters!」は、現在TBSほかにて放送されており、喜多村自身も涼月奏役として出演中のTVアニメ『まよチキ!』のオープニングテーマ。そこで今回は、爽やかなポップサウンドと彼女の力強く透明感のある歌声が魅力となる本作について、喜多村英梨が語ったメッセージを紹介しよう。

喜多村英梨が語るTVアニメ『まよチキ!』OPテーマ「Be Starters!」

――ついに「Be Starters!」が発売となりましたが、現在の率直な感想はいかがですか?

喜多村英梨

喜多村英梨「率直な感想は……何か未知数ですね(笑)」

――あまり実感はないといった感じですか?

喜多村「発売後はインストアイベントなども予定されているので、そこで初めて何か思うことがあるかもしれないのですが、現時点ではまだ、聴いてくださった方の感想に直接的に触れる機会がないので、ちょっとドキドキしています。すでに、アニメでは映像がついて、曲も流れていて、私にとってはそれだけでもすごいことではあるんですけど、やはりフルコーラスでレコーディングして、ジャケット写真やPVを撮影してと、さまざまな思い出が詰まっているので、早く皆様にもフルで聴いていただきたいです。ただ、それによってどのように感じてもらえるのかということを考えると、やはり未知数な状況ですよね」

――個人的な実感としては?

喜多村「まず第一に、声優としての喜多村英梨が歌というフィールドを借りるにあたり、スタチャさんでは栄えある1枚目ということで、心機一転という気持ちもありますし、それだけに頑張るぞ! っていう気持ちも強いのですが、同時に、これまで皆さんの前で見せてきた喜多村英梨、声優としての姿もあれば、キャラクターソングやユニット活動で歌う姿、そして役者として、ラジオのパーソナリティとして、その都度見せてきたさまざまな引き出しがあるわけですが、今回ソロアーティストとしてスタチャさんからデビューするということで、新たなエンタテインメント性をお見せできるというのが一番うれしいところです」

――『まよチキ!』の放送も始まり、CMが流れたり、ジャケ写が公開されたりしていく中での、周りの反応はいかがでしたか?

喜多村「『喜多村、頑張ったね』とか、『ぷぷぷ、くすくす』とか言っている人もいますし、『これいいね』って言ってくれる人もたくさんいてうれしいんですけど、いずれにしても、ちょっと恥ずかしいですね(笑)。ただ、すごくムリをしたということもなく、今までの自分をすべて捨ててやったんですよといった悲壮感はまったくないんですよ。いわゆるファッション的なものと一緒で、流行ってあるじゃないですか。夏なのか冬なのか、季節によって好きな色や雰囲気って変わりますよね?」

――つまり、これが今回の喜多村さんの色というわけですか?

喜多村「そうですね。ただこれまでは、自分の性格もあって、わりとガッツリと作り込むことが多く、たとえば声優というお仕事でも、演じるキャラクターによって、自分で目標を立てて、そこに向かって突き詰めていくという作業が多かったので、その都度、新しい自分を見せていきたいという思いもありつつ、やはり安定感を求める部分もあって、やっぱり喜多村ってこうだよねっていう、頑なで強くて、色は"黒"みたいなイメージがあったと思うんですよ。それももちろん自分が好きでやっていたことだし、そのときの私はたしかに黒い服が好きだったんですよ。今でも好きですけど(笑)」

――そういったイメージとは今回大きく違っていますよね

喜多村「女子女子したレースの服なんか絶対に着られない、なんて思っていたこともありますが、やはり私も女子なので(笑)、その時代の流れで、洋服屋さんに飾られていたり、周りの人が着ていたりする服に影響を受けるわけですよ。髪の毛を黒にしたのも、別にムリをして戻したわけではなく、今まで、金とか赤とか茶色とか、いろいろな色にしてきましたが、最近の洋服って女子っぽいというか、アンティークな感じのものが多いので、それに合う色にしたかった。それぐらいの感じなんですよ」

(次ページへ続く)