"妻"に焦点を当てて、その姿を公表されているデータから読み解く「妻の正体~データ編」。今回は間取りと夫婦仲の相関関係について考えてみる。幸せな夫婦に多い間取りは? 世の妻たちが「"デザイン"変更してしまいたい」と考えているのは夫のどんなところ?
紹介するのはハイアス・アンド・カンパニーが行った「間取りに関する意識調査」。7月22日~24日に、全国の17歳以上のインターネットユーザー男女2,381人(うち既婚者1,642人)を対象に実施した。
まずは、間取りと幸せ度の関係から。既婚者に住宅の間取りと「幸せかどうか」を聞いたところ、「幸せである」と答えた人の割合がもっとも高かったのは「1LDK」で、2位が「4K」、3位が「4LDK」だった。逆に「幸せではない」と答えた人の割合が高かったのは1位「1R」、2位「1K」、3位「2K」。同レポートでは「部屋数の少なさは幸せから遠ざかることと相関関係があるようです」と分析している。
「間取りが原因で夫婦喧嘩をしたことがある」と答えた人は既婚者のうち1割強の13.2%。原因については「狭さ」のほか、「トイレ関係」や「音関連」が多かったという。「トイレ」では取り合いやにおい、「音」では気になる生活音、いびき、趣味の楽器などを問題に挙げる人が多かったという。「収納不足」を感じている妻からは「夫のガラクタが部屋に入りきらない」といった"苦情"も聞かれた。
また、「自分専用の部屋はない」人で「パートナーを愛している」と答えた人は92.5%だったのに対し、「自分専用の部屋がある」では86.3%とその割合が少し低くなっている。
さて、住宅の場合は住みかえることもできるが、結婚した相手となるとなかなかそうはいかないもの。もしパートナーの"デザイン"を変えられるとしたら、どこを変えたいと考える人が多いのだろう。まずは妻が考える"夫をデザイン変更したいところ"。「変える必要はない」と答えた35.2%を除き、もっとも多かったのが「性格」(23.0%)で「体型」の16.4%を上回った。以下「頭髪」(5.9%)、「能力」(5.0%)と続いている。「短気、自己中を直してほしい」「ぽっこりおなかと私よりある胸を無くす」といった要望が聞かれた。
ちなみに夫が考える"妻をデザイン変更したいところ"だが、なんと半数を超える54.1%が「変える必要はない」と回答。パートナーに満足している人の割合は妻側(35.2%)に比べかなり高い。変更したいところでもっとも多かったのは「体型」(23.5%)で、次は「性格」(21.3%)、以下「能力」(4.1%)、「顔」(3.3%)、「センス」(2.9%)と続いている。