三井ダイレクト損害保険は4日、同社の契約者を対象に実施した「夏休み」に関するアンケート調査の結果を発表した。これによると、東日本大震災およびそれに伴う節電が、今夏の連続休暇の予定を決める上で一定の影響を与えていることがわかった。

同調査は、7月4日~10日の期間にインターネット上で行われ、1,624人から有効回答を得た。

まず、2011年と2010年の夏の連続休暇日数を尋ねたところ、2011年の夏の連続休暇日数は平均6.13日、2010年の夏の連続休暇日数は平均6.17日との結果となった。

今年(2011年)の夏の連続休暇の予定について質問すると、「決まっていない」42.7%、「決まっている」33.3%、「検討中」24.0%となり、4割以上が調査時点で休暇の予定を決めていないことがわかった。

今年の夏の連続休暇の予定を決めた(決める)時期は例年と比べてどうかという質問に対しては、「変わらない」が最も多く68.7%。以下「遅い」19.0%、「早い」12.3%と続いた。また、その理由について聞いたところ、「特に影響はない」53.9%、「家族の影響」19.1%、「会社の影響」13.2%、「お金の影響」7.2%、「震災の影響」4.6%との順となった。

続いて、今年の夏の連続休暇の予定を決めた(決める)のは例年と比べて「早い」と回答した200人に、その理由を尋ねてみると、「家族の影響」34.5%、「特に影響はない」23.0%、「その他」8.0%、「震災の影響」「節電の影響」がともに7.5%との結果となった。

夏の連続休暇の予定を決めた(決める)早い要因(出典:三井ダイレクト損害保険Webサイト)

同様に、今年の夏の連続休暇の予定を決めた(決める)のは例年と比べて「遅い」と答えた309人に、その理由を質問すると、「家族の影響」32.4%、「会社の影響」22.7%、「震災の影響」16.2%。「お金の影響」15.5%、「特に影響はない」5.5%との順に。

夏の連続休暇の予定を決めた(決める)遅い要因(出典:三井ダイレクト損害保険Webサイト)

以上のことから、「変わらない」との回答が一定数ある一方で、「早い」または「遅い」と答えた人のうち、震災・節電の影響と回答した人が「早い」15.0%、「遅い」19.8%と、東日本大震災およびそれに伴う節電が、今夏の連続休暇の予定を決める上で一定の影響を与えていることがわかった。

また、今年の夏の連続休暇はどのように過ごす予定かとの質問に対しては、「国内旅行」が最も多く33.4%。以下「自宅中心で過ごす」26.0%、「帰省」19.2%、「日帰り旅行」10.6%、「その他」5.8%との順となった。

「帰省」「国内旅行」「海外旅行」を予定している人に所要日数を尋ねたところ、それぞれの平均日数は「帰省」3.88日、「国内旅行」3.28日、「海外旅行」7.36日に。昨年の所要日数は「帰省」3.94日、「国内旅行」3.35日、「海外旅行」7.54日だったころから、今年はいずれも所要日数が若干短くなっていることが判明した。

「国内旅行」「帰省」を予定している人に主な交通手段を聞いてみると、ともに最も多かった回答は「自家用車・レンタカー」で、「国内旅行」では76.9%、「帰省」では81.0%が「自家用車・レンタカー」を利用すると答えている。