腰痛の原因とされている骨盤の歪みを防ぐには、骨盤を安定させ、骨盤を支える筋肉を柔軟に保つことが大切とされている。今回はピップの記者発表会で紹介された、骨盤エクササイズをお伝えする。
紹介してくれたのは、ウォーキングインストラクターで、骨格姿勢インストラクターの谷英子先生。
まずは、自分の座り方を簡単に矯正する方法について。長時間のデスクワーク時、姿勢を正すことである程度、腰痛は解消されるという。猫背の人は、腰とイスとの間にバスタオルを丸めて入れておく。バスタオルは1本でもいいが、2本だとなお良い。また、反り腰の人は、足元に雑誌(500枚入りコピー用紙2束分程度の高さ)を置き、その上に足を乗せるだけで予防になる。なお、正しい姿勢は太ももの付け根に重点を置いたイメージとのこと。
こり固まった筋肉と骨盤をリセットするには、骨盤と筋肉のバランスアップエクササイズがオススメだと谷先生は話す。やり方は以下の通り。
最後は、手をひざに乗せ、座った状態に戻して完了する。また、腰痛予防になる腰伸ばしエクササイズも教えてくれた。やり方は以下の通り。
- 鼻、おへそが正面をまっすぐ向くように立つ。
- 左手を後ろに回し、右手を右の太ももに置く。
- 右手をゆっくりと太ももから足首に向けて下ろしていく。おへそは高い位置に残したまま。ひざが痛い人はひざを緩めて行うとよい。
記者発表会では、芝崎プロポーションクリニックの芝崎義夫院長も登壇。腰痛は背骨の腰の部分にある腰椎がずれて、周辺の神経を圧迫することで起きると説明。この腰椎のずれの原因になるのが骨盤の歪みであり、骨盤の歪みを矯正することで、腰痛が解消すると話していた。また、今年は特に節電と猛暑の影響で、骨盤の歪みが顕著になる可能性を指摘していた。気になる骨盤の歪み、秋・冬の腰痛予防のためにも今から心がけておきたい。