大井川鐵道(静岡県島田市)は10月1日、本線(金谷~千頭間)と井川線(千頭~井川線)でダイヤ改正を実施する。

新金谷駅で待機中のSL、C11227と旧型客車(2007年撮影)

JR東海道本線に接続する金谷駅よりもレトロな雰囲気が漂う新金谷駅。大井川鐵道の公式サイトでは、マイカーを利用して同社の路線に乗車する際、駐車場のある新金谷駅からの利用を案内している

本線においては、これまで金谷駅発着だったSL列車が、改正後はすべて新金谷駅発着となり、乗降客が見込めない下泉駅と駿河徳山駅は通過に。新金谷駅発着とした理由について、同社は、「現在の乗降客動向を見ると、金谷駅でのSL列車乗降客は新金谷駅のそれと比べると極端に低いためです」と説明している。金谷~新金谷間のSL運転は9月30日までとなり、以降はSL列車の運転に合わせた接続電車が運転される。

また、沿線の少子高齢化による利用者の減少を受け、本線の普通電車の運転が見直され、現在の16往復から14往復に減便される。

井川線は昨年8月以降、千頭~奥泉間でバス代行輸送が行われたが、8月12日に全線で運行再開する(詳細は既報の通り。写真は2007年撮影)

8月12日より全線で運行再開する井川線は、10月1日の改正で観光にシフトしたダイヤに。秋の紅葉シーズンが到来する10月第4土曜日から12月初旬まで、季節運転の列車を増発し、輸送力の増強を図るとのこと。