「RAILWAYS」シリーズ第2弾となる映画『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』(蔵方政俊監督)が、今年の年末に全国公開される。同作では富山県内を走る私鉄、富山地方鉄道が物語の舞台となる。
同作は昨年5月に全国公開され、ヒットした『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』に続くシリーズ第2弾。富山地鉄に42年間勤め、1カ月後に定年を迎える運転士・滝島徹を三浦友和さん、その妻・佐和子を余貴美子さんが演じ、定年退職を機に人生の"分岐点"に立つ夫婦が描かれる。
主題歌は前作に続き松任谷由実さんが担当。タイトルは「夜明けの雲」で、「少し俯瞰から見つめて、静かに、でも決して消えることのない愛情……、そんな大人の愛を綴っています」と松任谷さん。楽曲制作に関して、富山が舞台であることにちなみ、「はるかな立山連峰へと続く線路、どこかヨーロッパを連想するような風景も、イメージとして織り込んでみました」と語っている。
富山地方鉄道は、JR富山駅に隣接する電鉄富山駅を起点に、宇奈月温泉駅へ向かう本線、立山駅へ向かう立山線、南富山駅を経由して立山線の岩峅寺駅へ向かう不二越・上滝線の3系統の鉄道線を持つ。富山市内で路面電車も運行しており、2009年には新たに環状線が開通、「セントラム」の愛称で超低床車両の運行を開始したことも話題を集めた。
映画『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』は、11月19日に富山で先行公開され、12月3日より全国ロードショー。