米Appleは1日(現地時間)、「Apple TV ソフトウェア・アップデート 4.3」の提供を開始した。対象は第2世代のApple TV。アップデート作業はApple TVから「設定」→「一般」を選択し、「ソフトウェアをアップデート」をクリックして行う。適用するとファームウエアのバージョンが4.2.2から4.3(2557)に上がる。

最新版の新機能は2つ。1つはTV番組購入。これまでApple TVのiTunesではレンタルのみで、TV番組を購入する場合はパソコンのiTunes Storeで入手して、パソコンからApple TVにストリーミングする必要があった。バージョン4.3でApple TVから直接購入できるようになり、これによりTV番組に関しては、これまでのパソコンを中心としたスタイルからクラウド中心へのシフトが実現する。

購入したTV番組は、Apple TV上でiCloudのアイコンとともに再生可能なコンテンツとして表示される。再生はストリーミング

Apple TVで購入したTV番組は「TV番組」の「購入した項目」にリストされる。タイトルの横にはiCloudのアイコンが付き、再生はダウンロードではなく、インターネット経由のストリーミングになる。購入した番組は同じApple IDで使用しているiOSデバイスやパソコンのiTunesでも再生が可能。これらではダウンロード再生になる。逆にiOSデバイスやパソコンで購入したTV番組は、Apple TVにおいて再生可能なコンテンツとして表示される。なお、サポートフォーラムでのApple TVユーザーの書き込みよると、英国ではバージョン4.3にアップデートしてもApple TVでTV番組を購入できないという。1日時点でTV番組購入は米国のみの展開である模様だ。

Apple TVで購入したTV番組は、iOSデバイス(左)およびパソコンのiTunes(右)でも再生可能。iTunes Storeの「Purchased」にリストされるのでダウンロードして再生する

2つめの新機能は動画共有サービスVimeoのサポート。Apple TVのインターネット機能を通じて、同サービスで公開されている数百万の動画をブラウズして再生できるほか、個人アカウントも利用できる。

もう一つ、バージョン4.3の新機能リストには記載されていないが、最新版ではYouTubeのお気に入りの「再生リスト(プレイリスト)」へのアクセスがサポートされている。

Apple TV v4.3の新機能