NTTドコモ向けに提供されているSamsungの「GALAXY S II SC-02C」 |
韓国Samsungがスマートフォン販売台数でフィンランドのNokiaや米Appleを抜いて世界1位になった可能性が指摘されている。これは調査会社の米Strategy Analyticsが2011年第2四半期(4-6月期)のメーカー別スマートフォン販売台数を集計した結果判明したもので、もしこれが本当ならば初の出来事だという。
同件を報じているのは米Bloombergの7月25日(現地時間)付けの記事で、Strategy Analyticsの集計によれば第2四半期のスマートフォン販売台数はNokiaが1670万台、Apple (iPhone)が2030万台で、これに対してSamsungの同四半期の販売台数は1800~2100万台の範囲に入っているという。これはタブレットを除いた純粋なスマートフォンの台数を集計したもの。スマートフォン販売台数と利益率でNokiaを抜いたと話題になったAppleだが、ブームに乗る形でそれをさらにSamsungが上回る可能性があるということだ。Strategy AnalyticsのアナリストNeil Mawston氏によれば、SamsungのAndroid端末は世界の多くの地域で好調なセールスを記録しており、中国やブラジルといった急成長市場でこのペースを維持できれば、トップシェアを獲得するのは時間の問題ということだ。
ポイントのもう1つは携帯電話全体の世界シェアの話で、現在販売台数ではNokiaが26%のシェアでトップを握っており、これに20%でSamsungが続く。この差は徐々に縮まっており、過去最も迫った水準になっているようだ。ローエンド端末で圧倒的台数を誇る中国など途上国市場をうまく攻略できれば、同社が勢いに乗じて首位の座を得ることも可能かもしれない。