KDDIは、auのAndroid搭載デバイスを利用する法人ユーザーを対象に、セキュリティ管理サービス「KDDI 3LM Security」を2011年11月より開始すると発表した。同サービスの提供開始に先駆け、2011年8月下旬より一部のユーザーを対象にトライアルサービスを提供する。

KDDI 3LM Securityは、米Three Laws of Mobility(3LM)が開発したセキュアプラットフォームを採用したサービス。Android搭載デバイスにおいて、従来のアプリケーションレベルでは実現できなかったメモリの暗号化、デバイス管理、アプリケーションの配信管理など、強固なセキュリティ機能をOSレベルで実現することができる。企業のIT管理者がアプリケーションのインストール制限や、端末のロック、カメラなど各種機能の利用許可を設定できるので、ユーザーごとの企業セキュリティ基準に沿ったシステム構築を行うことができる。

提供プランは、ユーザー側がサーバを用意する宅内設置型プラン「アドバンスドプラン(仮称)」とKDDI局舎内の設備を利用するASP型プラン「ベーシックプラン(仮称)」の2種類。主な機能は以下の通りだ。

機能 詳細      アドバンスドプラン(仮称) ベーシックプラン(仮称)
セキュリティ リモートロックリモート削除 リモートロック機能
リモート削除機能
データ暗号化 ・アプリケーションデータ
・SDカードデータ
デバイス管理 デバイス制限 ・カメラ、ワンセグ、FeliCa、赤外線 他
パスワード設定 ・パスワードポリシー変更 (数字、英数字など)
・パスワード初期化
アプリケーション配信 ・リモートでのアプリケーション配信
アプリケーション管理 ・アプリケーション削除機能
・エンドユーザによるアプリ削除を制限
・アプリが利用するデバイスの制限
インストール管理 ・アプリケーションのホワイトリスト/ブラックリスト設定
デバイス情報収集 ・デバイス情報(状態)の取得
・機種情報、バージョン情報 など
セキュアアクセス VPN接続 ・独自のVPNサービス
Exchange連携 ・Exchangeグループウェア対応クライアント

対応機種はサービス開始時点ではSIRIUS α IS06、G'z One IS11CA、EIS01PTの3機種。利用料金については、決定し次第、アナウンスするとしている。なお、KDDIでは2011年秋に、KDDI 3LM Securityを基盤としたサービスを個人ユーザー向けにも提供する予定。