関東1都6県の医師のうち、半数以上が「家族に放射能による健康被害が及ぶ不安がある」など、放射能の健康への影響についての医師の意識状況が明らかになった。病院検索など医療情報サイトを運営するQLifeが27日、アンケート調査の結果を発表した。
調査は、7月12~19日の間、関東1都6県で医療活動に従事する医師を対象に実施。342人の有効回答が得られた。
その結果、家族に原発からの放射能に関する健康上の影響が及ぶ不安について、42.7%が"少し不安"と回答。"とても不安"(12.9%)と答えた人と合わせて、55.6%が不安に感じていることが示された。特に茨城(68.4%)、埼玉(65.6%)など、原発エリアに近い地域ほど不安に感じていることがわかった。
また、"外部・内部被ばく対策を家族に対して具体的にしている"と答えた医師は41.2%。具体的には、"食品産地"(27.7%)、"雨に濡れない"(19.9%)、"水の選択"(18.4%)、"外出時間"(8.5%)と、内部被ばくに特に気を付けていることがわかった。
その他、"放射能に神経質になり過ぎている人が多い"と答えた医師は52.6%。一方、"放射能への関心が低すぎる人が多い"と考えている医師も18.4%にのぼり、医師の意識にも温度差が見られることが示された。