パナソニックは26日、液晶テレビ「ビエラ」の録画機能搭載モデル「RB3」を発表した。ラインナップは、37V型の「TH-L37RB3」と32V型の「TH-L32RB3」の2モデル。発売は9月9日で、価格はオープン。市場価格は、TH-L37RB3が22万円前後、TH-L32RB3が18万円前後と予想される。
RB3は、昨年5月に発表した「R2B」シリーズの後継モデル。従来モデル同様、BDとHDDを内蔵したオールインワンタイプの録画テレビというスタイルとなっているが、その機能はR2Bから大きく向上している。まず、2番組同時録画への対応の強化。従来のR2Bシリーズでも、2番組の同時録画は可能だったが、搭載しているチューナーが2基だったため、放送を視聴中でない場合にはデジタル放送を無条件に2番組同時録画できたが、放送を視聴中の場合には、録画できるのは現在試聴中の番組と、さらにもう1番組という組み合わせに制限されていた。一方、RB3では、デジタルチューナーを3基搭載。1基は視聴用で、それ以外の2基は録画用に割り振られており、放送を視聴中であっても録画に制約はない。録画機能を内蔵したテレビでありながら、テレビとWチューナーのレコーダーの組み合わせと同じ利便性を実現している。また、オートチャプター機能も搭載しており、2番組録画中でも両方の録画に自動でチャプターを振ることが可能だ。
内蔵HDDは、従来の320GBから500GBに容量アップ。録画モードは、標準/長時間1/長時間2の3種類。標準モードは、放送と同じビットレートで録画するモード(BS/110°CSでは最大24Mbps、地上デジタルでは最大17Mbps)、長時間1は平均約6Mbpsで、長時間2は平均約3Mbpsで録画を行う。長時間2の場合、内蔵HDDには、最大で約350時間の録画が可能だ。さらに、BD/HDD内蔵タイプの録画テレビとしては初めて、USBタイプの外付けHDDへの録画にも対応。また、SDHC/SDXCカードへの録画も可能だ(SDHC/SDXCカードには、動画だけでなく、番組を静止画表示し、それを静止画として取り込みことも可能)。これらリムーバブルデバイスへの録画にも、内蔵HDDの場合と同様に、長時間モードを利用できる。
BDドライブは、BDXL対応。R2Bシリーズでは、サイドに差し込み口があるスロットインタイプとなっていたが、RB3では、同じスロットインタイプながら、ディスクの出し入れがしやすい前面スロットを採用している。
ネットワーク機能は、従来モデル同様「テレビでネット」を搭載。「テレビでネット」は、ネットワーク関連の機能をまとめたメニューで、リモコンの「らくらくアイコン」ボタンから呼び出すことができる。現在利用可能なサービスは「アクトビラビデオ・フル」「TSUTAYA TV」「Skype」「Twitter」など。また、「テレビでネット」は、コンテンツの増加に対応した作りとなっており、8月以降、「rajiko.jp」「Yahoo!オークション」などが新たに利用可能となる予定。また、「お部屋ジャンプリンク」(DLNA互換)も強化。従来モデルではクライアント機能のみが搭載されていたのに対して、RB3ではサーバー機能も搭載。レコーダーなどで録画した番組をネットワーク経由で再生するだけでなく、RB3シリーズで録画した番組を、ネットワーク経由で他のビエラ(またはDTCP-IPに対応したDLNAプレーヤー)で再生することが可能となった。
品番 | TH-L37RB3 | TH-L32RB3 | |
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画素数 | 1920×1090 | 1366×768 | |
パネル | IPSα(LEDエッジライト) | ||
倍速駆動 | ○ | - | |
入力端子 | HDMI×2(前面/背面各1)/D4×1/コンポジット×2/ミニD-sub15ピン×1 | ||
USB端子 | 2(録画用は1基) | ||
サイズ(スタンド込み) | 89(W)×595(H)×283(D)mm | 769(W)×527(H)×283(D)mm | |
質量(スタンド込み) | 約16.5kg | 約14kg | |
定格消費電力 | 102W | 77W | |
年間消費電力量 | 87kWh/年 | 59Wh/年 |