カナダのRsearch In Motion (RIM)は7月21日(現地時間)、同社のタブレット端末「BlackBerry PlayBook」が同カテゴリの製品としては初の米国政府認定の端末となったと発表した。これは米国連邦政府内の各機関への端末展開が認められたことを意味し、公共分野でのシェア拡大で大きな一歩となる。

今回PlayBookが受けた認定は「FIPS 140-2」と呼ばれるもの。FIPS (Federal Information Processing Standard)は暗号強度などセキュリティ基準を定めたもので、NIST (National Institute of Standards and Technology)などの標準化団体によって運用されている。FIPS 140-2はその最新仕様にあたり、政府機関で展開される製品のこの仕様のサポートは2002年のFederal Information Security Management Act of 2002 (FISMA)という法案によって規定されている。RIMによれば、FIPS 140-2の認定を受けたのは同カテゴリの製品ではPlayBookが初だという。

従来のBlackBerry方式のJavaサポートだけでなく、AIRコンテンツへの対応やAndroidアプリ専用プレイヤーの搭載など、先行するiPadらライバルに追いつくための施策を多数打ち出しているRIMだが、さすがに1年のブランクは大きく、いまだ市場では大きなプレゼンスを得ていない。だが今回のように政府の公共部門や、BlackBerryで培った企業向け用途に製品を積極展開することで、後発ながらある程度のアドバンテージを示すことができるだろう。