ビー・エム・ダブリューは、高性能なラグジュアリースポーツセダン新型「M5」の受注を7月25日より受け付ける。オーナーへの納車は2012年1月以降を予定している。価格は1495万円。
BMWの中核セダン「5シリーズ」は、歴代そのトップモデルとして「M5」をラインナップしているが、今回のモデルは2010年春にモデルチェンジを行なった新しい5シリーズをベースにしている。
エクステリアでは、大型エアインテークが付いたフロントエプロン、膨らんだホイールアーチ、フロントドア前方のサイドグリル、リアのエプロン&ディフューザー、トランクリッドのリヤスポイラーなどがM5の特徴。ホイールはダブルスポークデザインの19インチアロイホイールが装備される。インテリアは、スポーティーとラグジュアリーを融合させたもの。Mモデル専用メーターパネル、新設計のレザーカバー・センターコンソール、Mマルチファンクションシート、アルミ製インテリアトリムストリップなどが装備される。
パワーユニットは、ツインターボチャージャー付きの4.4L(リッター)V型8気筒エンジン。最高出力412kW(560ps)/5,750~7,000rpm、最大トルク680Nm/1,500~5,750rpmを発生する。これらは先代のV型10気筒エンジンモデルに比べ、最高出力が約10%、最大トルクが約30%向上しているのに対し、燃費とCO2排出量は30%以上削減しているという(スペックはいずれも欧州モデル)。
7速ダブルクラッチ・トランスミッションや、エンジンのオートスタート/ストップ機能を採用。M5専用に開発された「M DCTドライブロジック・システム」は、ドライブモード(D)とシーケンシャルモード(S)の走行モードが用意され、シーケンシャルモードではシフトパドルを使ってマニュアル操作が可能。
リアアクスルには多板クラッチを使った電子制御式リミテッドスリップ・デフを搭載し、エンジン出力をを左右のリアホイールに適切に配分する。標準装備の電子制御式ダンパーは、走行条件やドライバーの好みに応じてダンパーを設定できる。また、ブレーキ制御やエンジン出力抑制によって車体を安定させる「DSC」も搭載する。