アウディジャパンは、スポーツカー「Audi R8」を軽量化した限定モデル「Audi R8 GT」を世界限定333台、国内向けに5台限定で発売を開始した。納車は8月以降が予定されている。価格は2,742万円。ハンドル位置は左側のみ。ボディカラーは専用色のサモアオレンジなど2色が用意される。
Audi R8 GTは、フロントウインドウ、ボンネット、バルクヘッド、バンパー、バケットシートなど、インテリアやエクステリア、テクノロジーの全方位で徹底的に重量を削減することで、ベースとなるAudi R8 5.2 quattroよりも110kg軽量化した。5.2L V型10気筒エンジンは排気量は同じなら、最高出力は35PS増の560PS、最大トルクは10Nm増の540Nmへと増加、0-100m加速は市販モデルとして最速の3.6秒、パワーウェイトレシオは2.72kg/PSとなっている。
トランスミッションはシーケンシャルマニュアルトランスミッションの6速Rトロニックで、マニュアルモードのほか、電子制御された「スポーツ」「ノーマル」オートマチックモードも選択可能で、発進時のホイールスピンを抑制するローンチコントロールプログラムも搭載される。クワトロフルタイム4WDシステムは、通常運転時にはフロントアスクル15%、リアアクスル85%にパワー配分され、ビスカスカップリングセンターディファレンシャルにより1/1000秒単位でフロントの区道率を最大30%まで可変する。リアアクスルに装備された機械式ロッキングディファレンシャルは、加速時に最大25%、オーバーラン時には最大40%のロックアップによりトラクション性能を向上するという。横滑り防止機構ESPには、Audi R8 GT専用チューンが施される。
ブレーキキャリパーは、アルミ製でレッドのアルマイト加工された専用品で、スチール製に比べて9kgの軽量化を施したベンチレーション機能を備えたカーボンファイバーセラミックディスクをオプション設定した。そのほかの装備は、オートエアコン、パワーウインドウ、MMIオペレーティングロジック採用のナビゲーションシステム、パワフルなサウンドシステムなどが標準装備される。インテリア素材は、シートやヘッドライニング、ステアリング、ハンドブレーキにアルカンターラが採用される。