梅雨も開けきらぬうちから真夏日続きで始まった今年の夏。けれど、暑い暑いと言っていても何も改善はしない。ならば、気温は下げられなくてもカラダとココロの体感気温を下げてみようではありませんか。

というわけで、関東近郊で涼しい気分を味わえるスポットを巡ってみる本企画。第1回目は、暑さに疲れたオトナたちへ至福の時間を与えてくれる、"アレ"の生まれ故郷を訪ねてきました。

雄大な自然の中に最新鋭の工場を見る

新宿から小田急線で1時間20分ほどの新松田駅。ここからバスに乗り、約20分。箱根外輪山と丹沢連峰の合間という、水と緑に恵まれた場所にアサヒビール神奈川工場が建っている。日差しがあっても、緑が多く空気がきれいなので涼しく感じられる場所だ。

向こうに見えるのは工場で使用される水の水源となっている箱根外輪山

ここは2002年に竣工した同社で最も新しい工場で、年間約2億本のビールを製造し神奈川県内や東京都多摩地区などに出荷している。敷地面積は約41万2000平米と広大だが、徹底したオートメーション化と合理化により従業員はわずか約80名。さらに敷地面積の50%を緑化、廃棄物は徹底的に分別されてリサイクル率100%を達成するなど、環境にも配慮された先進の工場なのだ。

同工場には一般来場者向けの見学コースが設けられており、通常は毎日見学を受け付けている。多い日には1日で約800名前後もの人が訪れることもあるという人気のスポットだ。ただし、この夏は節電対策のため見学が可能なのは土日祝日のみとなる。夏休みということもあり混雑が予想されるので、事前に問い合わせておくのがよいだろう。(工場見学についてはこちら)

今回見学を案内してくれた、アサヒビール神奈川工場 見学案内担当の佐川さん