楽天は21日、楽天リサーチがインターネットバンキングに関して実施したインターネット調査の結果を発表した。これによると、スマートフォンでネットバンキングを使ったことがある人に利用頻度を聞いたところ、「週2~3日」という回答が、PCや携帯電話よりもやや高めであることが分かった。

今回の調査は、6月27日から28日の2日間、楽天リサーチ登録モニター(約210万人)の中から、全国の20~69歳、男女計1,000人を対象に行った。

ネット専用銀行の口座を持っている人に口座を開設した時期をたずねたところ、「5年以上前」がトップで28.3%だった。ネット専用銀行の口座保有者にネットバンキングの利用手段を聞いたところ、8割以上(85.4%)の人が「PCでのみ利用する」との回答だった。「PCと携帯電話の両方で利用する」という回答は13.3%。「携帯電話でのみ利用する」はわずか1.3%にとどまった。

年代別で見ると、50、60代では「PCでのみ利用する」が9割以上(各93.5%、95.2%)となっている。一方、20、30代では約2割(各20.7%、18.9%)が「PCと携帯電話の両方で利用する」と回答しており、他の年齢層よりも併用率が高くなっている。

PCでネットバンキングを利用している人に利用頻度を聞いたところ、最も多かったのが「月に2~3回」で29.8%だった。同じく、PCでネットバンキングを利用している人に用途をたずねたところ、「残高・入出金明細などの預金口座の情報照会」(78.3%)、「他口座への振込・振替」(65.0%)、「ネットショッピングやオークションなどの決済サービス」(48.1%)がトップ3の回答となった。

PCでのネットバンキング利用頻度

携帯電話でネットバンキングを利用している人に利用頻度を聞いたところ、上位の回答は、「月に2~3回」(22.5%)、「月1回」(22.5%)、「月1回以下」(18.8%)となった。PCでの利用と比べて「月に2~3回」が7.3ポイント低く、「月1回」が3.1ポイント高くなっている。「ネットバンキングの利用頻度は、携帯電話ユーザーのほうがやや低いようだ」(楽天リサーチ)。

携帯電話でのネットバンキング利用頻度

携帯電話でのネットバンキング利用の用途は、PCと同じく、「残高・入出金明細などの預金口座の情報照会」(76.3%)、「他口座への振込・振替」(55.0%)、「ネットショッピングやオークションなどの決済サービス」(25.0%)の3回答がトップ3となった。

スマートフォンでのネットバンキング利用経験を聞いたところ、スマートフォンでネットバンキングを使ったことがある人は9.0%だった。スマートフォンを所有しているがネットバンキングに利用したことはないという人も、同じく9.0%だった。大多数は「スマートフォンを持っていない」と回答した。

スマートフォンでネットバンキングを使ったことがある人に利用頻度を聞いたところ、「月1回」(20.4%)、「月に2~3回」(18.4%)、「月1回以下」(16.3%)、「週2~3日」(16.3%)などとなった。「週2~3日」という回答が、「PCや携帯電話よりもやや高めになっているのが特筆される」(楽天リサーチ)。

スマートフォンでのネットバンキング利用頻度

最後に、スマートフォンでネットバンキングを使う利点について尋ねたところ、「操作が簡単」(46.9%)と「スクリーンが大きくて見やすい」(44.9%)の2回答が多数となった。