アクサ生命保険はこのほど、30~50代の男女60名を対象に、加入している医療保険・ガン保険に対する認識と、実際の保障内容の比較に関して実施した実態調査の結果を発表した。その結果、半数以上の人が、自分の認識と実際の保障内容にギャップが見られることが分かった。

この調査は、「震災後に『見直したもの』」をテーマに行った事前調査(1万人対象/6月27日発表)の回答者のうち、医療保険・ガン保険に加入している人で、同調査の主旨に賛同した60人に、保険証券および約款を持参してもらい、新たに会場調査を実施したもの。事前調査時の保険の保障内容に関する回答結果と、保険証券および約款から確認した実際の保障内容とのギャップを比較分析している。

これによると、現在加入している医療保険・ガン保険がどのようなときに保障されるか、その理解度を見ると、事前の調査では半数以上が「理解している」(58.3%)と回答したものの、実際に保険証券および約款を確認すると「理解していた」と考える人は4分の1 (25.0%)に減少。

また、保険の保障内容についての「理解があいまい」になっていたと気付いた理解度ダウン層は61.7%で、時間が経過するほど、記憶が風化する傾向にあることが分かった。

事前調査時の理解度と会場調査後の理解度を比較

自分の認識と実際の保障内容のギャップが大きかった項目は、「緩和ケア」(-18.3ポイント)がトップで、以下「化学療法」(-15.0ポイント)、「入院しなくても受けられるガン治療費」(-13.3ポイント)、「退院後にかかる通院治療費」(-6.7ポイント)などが続いた。

自分の加入している医療保険・ガン保険の保障内容が「十分だと思う」と答えた人は、事前調査では6割を超えたものの(63.3%)、保険証券および約款の確認後には「十分だと思う」と答えた人が半数以下(48.3%)に減少。3人に1人は「保障内容が実際には低かった」(37.7%)と評価がダウンした。