JR九州は20日、九州新幹線の全線開業100日を記念し、専用ページなどで募集した「元気は西から」メッセージの一部を公開した。
九州新幹線は3月12日に全線開業し、6月19日に開業100日を迎えた。これを記念し、九州新幹線を赤ちゃんにたとえ、生後100日目に行われる「百日祝い」としてメッセージを募集した。
祖父が肥薩線の機関士だったという女性は、「新幹線が九州にもやってくるとぞ! お前が花嫁になる頃開通たい。遠くにお嫁に行っても、じいちゃんはお前のところに会いにいけるぞ」と祖父が話したのを覚えているという。
「それから数年後、祖父は新幹線の高架橋さえも目にできず、天に召されました。九州新幹線CMの撮影日、手を振りながら7色新幹線を見たとき、とめどなく涙があふれました。祖父が見たら本当に喜んだでしょう」とその女性はメッセージを寄せている。
また、全線開業の前日、東日本大震災が発生したことを受け、「みずほちゃん、さくらちゃん、つばめちゃん、100日おめでとう。あなたたちが南を目指して走り出す少し前、はやぶさくんが北を目指して走り出しました。でも前の日に走れなくなりました」とのメッセージも。続けて、「あなたたちの元気を、東日本のおにいさん、おねえさん新幹線に届けてください。その沿線、地域に住む人が元気になれるようたくさん送ってください」と復興を祈っていた。
この他にも、被災した東北地方への応援メッセージが多く集まった。メッセージは専用ページでも公開中。なお、応募者の中から、抽選でペア50組(100名)に、「お祝い返し」として、九州新幹線の往復乗車券・特急券が贈られる。