米Appleの2011年度第3四半期 (2011年4月-6月)決算は、売上高・純利益ともに過去最高となった。iPhoneの販売台数が142%増、iPadが183%増。どちらも過去最高を更新した。またMacの販売台数も4-6月期の記録を塗りかえた。

4-6月期の売上げ高は285億7000万ドルで前年同期比82%増、前期比16%増。地域別ではアメリカスが前年同期比63%増、欧州が同71%増、日本が66%増。特に好調だったアジア太平洋地域は同247%増を記録。アジアの伸びに押し上げられて、米国以外の地域の売上げの割合が全体の62%に達した。純利益は73億1000万ドル(希薄化後1株あたり7.79ドル)。前年同期は32億5000万ドル(同3.51ドル)だった。

4-6月期にAppleは、4月にiPhoneのホワイトモデルをリリース、5月にThunderbolt I/Oテクノロジを搭載したiMac新モデルを投入し、6月にFinal Cut Pro Xを発売した。

Macの販売台数は394万7000台 (前年同期比14%増)。アジア太平洋地域が57%増、日本が16%増とアジア地域の伸びが目立つ。タイプ別では、デスクトップ型(iMac、Mac mini、Mac Pro、Xserve)が115万5000台(同15%増)、ノート型(MacBook、MacBook Air、MacBook Pro)が279万2000台(同13%増)だった。

iPhoneの販売台数は2033万8000台で前年同期比142%増。3月末時点で90カ国/186通信キャリアだったパートナーが105カ国/228通信キャリアに増加した。

iPadの販売台数は924万6000台で前年同期比183%増。前期比でも97%増だった。iPad 2の米国発売は3月11日だったが、しばらく品薄状態が続き、4-6月期に出荷が伸びた形だ。

iPodの販売台数は前年同期比20%減の753万5000台。全体の半分以上をiPod touchが占めた。

2011年度第4四半期(2011年7月-9月)についてCFOのPeter Oppenheimer氏は、売上高250億ドル、希釈化後1株当たり5.50ドルの利益を予測している。

11Q3ユニット数(単位:千) 11Q3売上高(単位:百万) ユニット数前年同期比 売上高前年同期比
Mac(デスクトップ) 1,155 $1,580 15% 21%
Mac(ノート) 2,792 $3,525 13% 14%
iPod 7,535 $1,325 -20% -14%
音楽製品/サービス - $1,571 - 29%
iPhone及び関連製品/サービス 20,338 $13,311 142% 150%
iPad及び関連製品/サービス 9,246 $6,046 183% 179%
周辺機器/ハードウエア - $517 - 31%
ソフトウエアなど - $696 - 8%