12月23日公開の映画『聯合艦隊司令長官 山本五十六』のクランクアップ会見が18日、都内で行われ、役所広司、玉木宏、柳葉敏郎、椎名桔平、瀬戸朝香、田中麗奈らが出席した。
前列左から成島出監督、香川照之、宮本信子、玉木宏、役所広司、柄本明、柳葉敏郎、伊武雅刀、中段左から田中麗奈、原田美枝子、吉田栄作、椎名桔平 上段左から中村育二、瀬戸朝香、五十嵐隼士 拡大画像を見る |
太平洋戦争という激動の時代に、軍人でありながら誰よりも戦争に反対した山本五十六に焦点を当てた本作。真珠湾攻撃から70年という節目を迎えた年に、知られざる太平洋戦争の真実を壮大なスケールでリアルかつダイナミックに描く。監督は昨年公開して日本アカデミー優秀監督賞を受賞した『孤高のメス』の成島出。主人公の山本五十六を演じる役所広司を始め、多彩なキャストを配している。
主演の役所は「成島監督始めキャストやスタッフの皆さんのエネルギーを頂きながら『この国を守るんだ!』という気持ちを全てのシーンで心掛けて演じています」と思いを語り、山本五十六のリーダーシップに触れながら、混乱している日本の政界について「部下から慕われ、世界を見ることが出来る人物で信念を貫き、最後まで諦めない強い胆力の持ち主が、リーダーシップを発揮する人物だと思います。今の日本に出てきて欲しいですね」と苦言を呈した。瀬戸朝香が演じる谷口志津が切り盛りする小料理屋「志津」の客でダンサーの神埼芳江を演じる田中麗奈は「自由が制約され自分の感情を押し殺さなければいけない状況の中で、当時の女性の強さが生まれたと思います」と戦時中の女性像を語っていた。
この日の早朝までW杯女子サッカー決勝戦を見ていたという役所は「感動しました。凄く危ない場面が多かったですが、誰一人として弱気になることがなかった彼女たちを見て、日本の女性は強いな~とつくづく思いました。本当におめでとうございます」と祝福。新聞記者・真藤利一役の玉木も「活気がない日本にとって、凄く活気を与えてくれた試合だったと思います」となでしこジャパンの優勝に賛辞を惜しまなかった。