米gScreen Computerが7月13日(現地時間)に、デュアルディスプレイ搭載ノートPC「gScreen SpaceBook」の予約受け付けを開始した。2009年8月の発表から2年近くになろうとしており、15.4インチのデュアルディスプレイでIntel Core 2 Duo P8400 (2.26GHz)プロセッサ搭載だったスペックが、17インチサイズでCore i5-560M (2.66GHz)プロセッサからに強化された。

SpaceBookは閉じた状態では通常のノートPCと同じだが、開くと2つの17インチLEDバックライト・ディスプレイが左右にスライドし、デュアルスクリーンの作業環境になる。スクリーンはどちらも1920×1080のフルHD対応。ガラスでカバーされた光沢ディスプレイと、非光沢ディスプレイを選択できる。

現在2つのモデルが用意されており、下位モデルの「SpaceBook 17 i5 4G」(2,395USドル)はプロセッサがIntel Core i5-560M (2.66GHz)で、メモリーが4GB DDR3、OSはWindows 7 Home Edition。上位モデルの「SpaceBook 17 i7 8G」(2,795ドル)はプロセッサがIntel Core i7-740QM (1.73GHz)で、メモリーが8GB DDR3、OSがWindows 7 Professionalだ。どちらもGPUはNVIDIA GeForce GTS 250M (1GB)、HDDは500GB (7200rpm)。DVDスーパーマルチドライブを搭載する。本体サイズは16.5×12.625×1.875インチ (41.91×32.07×4.76センチ)。重さが10ポンド (4,536グラム)だ。

Microsoftが14日にWindows Experienceブログで、SpaceBookの登場を取り上げている。その中でgScreen CEOのGordon Stewart氏は、2003年に約半年ハワイに滞在して行ったフィルムプロジェクトがSpaceBook開発のきっかけだったと述べている。全ての島の映像を収めるために、アラスカ州アンカレッジの拠点から持ち込んだデスクトップPCと複数のモニターを抱えてホテルを転々とした。その時の移動がタイヘンだったことから、他にも大きなスクリーンとデスクトップPCクラスの性能を備えたノートPCを必要としている人がいるはずだと考えた。SpaceBookのユーザーターゲットとしてデジタルクリエーターのほか、金融、政府、軍、NASAなどの関係者を挙げている。