東日本大震災で被災し、不通となっていたJR仙石線の矢本~石巻間が16日、約4か月ぶりに運転を再開した。

石巻駅の仙石線用ホームに、キハ110系ディーゼルカーが入線。陸羽西線で使われた車両で、「奥の細道」「Mogami-gawa Line」のロゴも残っている

津波による線路流失や車両の損壊など、甚大な被害を受けた仙石線だが、震災から4か月で徐々に復旧しており、あおば通~高城町間ではすでに電車の運行が行われている。

キハ110系気動車の車体には、石ノ森章太郎氏が描いたキャラクターに、「今こそみんながひとつになる時」とのメッセージが入った

新たに営業を再開した矢本~石巻間では、暫定ダイヤが設定され、おおむね1時間あたり1本の運転に。同区間の変電設備が被災し、復旧のめどが立っていないため、当面はディーゼルカーが使用される。

矢本駅では代行バスに乗り換える乗客の行列ができた

東日本大震災で被災した野蒜駅のホーム

東日本大震災で被災した東名駅のホーム

なお、残る高城町~矢本間については、とくに被害が大きかった区間も含まれていることから、いまだ復旧のめどは立っていない。高城町駅の1つ手前の松島海岸駅より、矢本駅までバス代行輸送が行われる。