ボーズは15日、業務用アレイモジュールスピーカー「RoomMatch」シリーズ15機種と、パワーアンプ「PowerMatch」2機種を発表した。2011年秋の発売予定で、価格は未定。劇場やホール、スタジアムなどでの使用を想定している。
「RoomMatch」は、15種類の指向性パターンを備えたアレイモジュールスピーカー。単体使用のほか、複数のモジュールを組み合わせて、曲線型アレイ「Progressive Directivity Arrays」を構築できる。新技術の採用により、アレイ構築時にもカバーエリア全体において、垂直方向の継ぎ目のない均一な特性を実現した。また、「RoomMatch waveguide technology」を採用し、壁や天井からの反射を最小限にしながら、ターゲットエリアに音響エネルギーを正確に放射するという。
RoomMatchモジュールには、10インチ低域ドライバーを2個、中高域用コンプレッションドライバーを6個を搭載。中域と高域のクロスオーバーをなくすことで、明瞭で鮮やかなボーカルやスピーチ再生を可能とした。
「PowerMatch 8500」はRoomMatchモジュールをはじめとする、さまざまな業務用スピーカーに対応するパワーアンプ。2~8チャンネルに計4,000Wのパワーを割り当てることができる。また、独自のDual Feedback Loop回路は継続的に出力の電流と電圧をモニター・制御することが可能なため、D級アンプの効率と同時にAB級アンプに匹敵する音質・信頼性を実現するという。