米Motorola Mobilityと米Sprint Nextelの両社は7月13日(現地時間)、デュアルコアプロセッサのTegra 2を搭載し、WiMAX通信に対応したスマートフォン「Motorola PHOTON 4G」を正式発表した。4.3インチのqHD (960×580ピクセル)タッチスクリーンを搭載し、性能的にも同じくSprintからリリースされている「HTC Evo 3D」に酷似しているのが特徴。2年契約時の価格が199.99ドルで、米国では7月31日より発売される。
大型タッチスクリーンを搭載し、デュアルコアプロセッサ搭載というハイエンド端末に位置付けられる製品シリーズに属する。現状で、デュアルコアプロセッサにWiMAXという組み合わせの端末はEvo 3DとこのPHOTON 4Gだけのため、米国でのSprintユーザーならびに、KDDI auでのHTC Evo 4Gに次ぐ次世代端末を所望するユーザーにとっては期待の端末の1つだといえるだろう。性能的には1GHz駆動のTegra 2に1GBメモリを組み合わせ、4.3インチのqHD (Quarter High Definition)のディスプレイを搭載し、Android 2.3 "Gingerbread"を採用、CDMA2000/EV-DOならびにWiMAXの3G/4G両ネットワークに対応する。背面に800万画素のLEDライト付きデジタルカメラを備え、正面はVGA画質のカメラ搭載でビデオチャットが可能。撮影動画は720pのHD画質に対応する。本体ストレージ容量は16GBで、外部カードスロットにより48GBまでの拡張が可能。Sprint IDの各種ダウンロードサービスが利用できる。
WiMAX対応ハイエンド端末の筆頭候補の1つとなるPHOTON 4Gだが、Sprintユーザーならびに、将来的な日本導入を期待するユーザーにとって悩ましいのは、やはりEvo 3Dの存在だ。本体サイズや画面サイズ、解像度などの仕様はほぼ一緒、プロセッサはEvo 3DがQualcomm MSM8660の1.2GHz駆動デュアルコアプロセッサを搭載し、3D表示への対応やカメラ性能、内蔵ストレージ容量、インターフェイス等での違いがあるほかは、ハードウェア的にほぼPHOTON 4Gのスペックに並ぶ。このあたりは好みの世界という感じになりそうだ。
なお、PHOTON 4GについてはSprintのプレミアカスタマーに対しては発売日の3日前にあたる28日からオンラインでの購入受付を開始しており、先行しての入手が可能。また各種オプション品も正式ローンチ後に順次販売が開始されるという。スペックの詳細などについてはプレスリリースを参照してほしい。