ソニーが今月はじめに発表した「VAIO Z」の新モデル。従来のZのイメージをくつがえすほどの大幅デザインチェンジに驚いた読者も多かったと思う。パフォーマンスとモビリティの両立という、Zのコンセプトの"極まった感"にも驚かれたことだろう。一方で、持つ喜びすらわく高級感あふれる外観はさすがだ。今回は、その外観を中心に、この「VAIO Z」の実機写真レポートをお届けしたい。
さて、まずはスペックなど製品概要だが、こちらのリリース記事が詳しいので参照していただくとしたい。発売は、店頭モデル/オーナーメード(ソニーストアでのWeb直販)モデルともに7月30日だが、オーナーメードモデルでは7月22日17時より一般先行予約販売が開始される予定となっている。
オーナーメードモデルでは、過去のVAIO話題のモデルでの販売開始時の経験から、需要過多で入手できないという事態も予想される。現在ソニーストアのWebでは、一般予約より早い、7月21日10時より購入可能となる「エントリー販売」が案内されている。登録しておけば、7月21日10時以降に登録者専用の購入ページへの案内がメールで送られてくるというもの。万全を期すのであれば登録推奨だ。ただ、エントリー登録の期限はもう間もなく、7月15日15時までの予定なので注意いただきたい。
さて、それでは2011年夏の新「VAIO Z」。たっぷりの実機写真で紹介したいと思う。
左右側面から。D-Sub端子が大きく見えるほどの薄さだ。ここまで薄いのに通常電圧版のSandy Bridgeを搭載しているためか、内部に銅製ヒートシンクが覗く排気口のスペースが比較的大きく見えるが、動作音は非常に静か |
ボディ全体に、剛性にも貢献するという「Hexa-shell」と呼ばれる六角形をイメージしたデザインが採用されている。そのイメージからの遊び心か、底部の冷却ファン用スリットのかたちも六角形だったりする。そのファンは2基隣接して内蔵されているわけだが(詳しくはこちらの記事参照)、実はそれぞれのファンのブレード枚数を変えており、それにより不快な干渉音を抑えているのだとか |
ついでに、これはパームレスト側を手前にVAIO Zをバラした写真で、ボディベースの内部に冷却ファン、メイン基板、SSDといった主要パーツを納めた状態。手間のパームレスト下の大きなスペースにはバッテリが納まる |
これだけの薄型ノートで、バッテリが取り外し可能というのは大きなポイントだろう。ネジ×6本で固定されているが、ネジ頭が硬貨1枚あればまわせる形状となっており、出先での交換も簡単に実施できる |
キーボードはVAIOおなじみのアイソレーションタイプ。薄型のためか、従来のものよりストロークが浅めなのが少し気になった。打ち味は長期間使ってみないと何とも判断できないだろう |
ディスプレイを開くと角度がついてキーボードが打ちやすくなるという、機能的かつデザイン性にも優れる機構。こういった細かなこだわりがVAIO Zの凄いところ |