調査会社の米Nielsen Companyは7月6日(現地時間)、2011年第2四半期における30日間のモバイルアプリのダウンロード傾向調査結果を発表した。それによれば、カテゴリ別で最も利用頻度が大きかったのは「ゲーム」で、有料アプリの導入意向でもゲームがカテゴリ別のトップだった。またプラットフォーム別ではiOSユーザーが最もゲームに費やす時間が長く、ゲーム展開の主力プラットフォームになっている様子がうかがえる。

調査結果の詳細やグラフはNielsenの発表データで参照できる。過去30日にアプリのダウンロードで利用したカテゴリを調査対象に選んでもらったところ(複数回答あり)、ゲームが64%でトップ、それに「天気」が60%、「SNS」が56%、「地図/ナビ」が51%、「音楽」が44%、「ニュース」が39%で続く。また、こうしたアプリのダウンロードサービス利用者が最も「お金を支払ってもいい」と感じたカテゴリの割合は、トップが「ゲーム」の90%、「エンターテイメント」の87%、「生産性ツール」「地図/ナビ」の同率84%となる。このように、ゲームが全カテゴリにおいて最も優位に立っていることがわかる。

またモバイルプラットフォーム別にゲームの過去30日での利用時間を集計したところ、iOSが14.7時間でトップ、次いでAndroidの9.3時間、それ以外のデバイスはすべて5時間未満だった。なお、全プラットフォームでの平均は7.8時間だという。これを見る限り、iOS利用者において特にゲームユーザーが偏っている、あるいはヘビーなプレイヤーが多いという傾向がみられる。またこうしたゲームをどのように入手したのかという設問では、BlackBerryユーザーの6割以上が「標準で入っていたもの」と回答しているのに対し、Windows Phone 7、iOS、Androidの3プラットフォームのユーザーは7割ほどが「ダウンロード経由」と回答しており、ゲームに対する意欲に差が出ている。折しも、米Appleが7月7日にApp Storeでのアプリの150億ダウンロードを達成したというプレスリリースを発表したが、こうしたアプリ利用傾向調査と比較して考えてみると、どういった種類のアプリやユーザーがApp Storeのエコシステムを支えているのかということが想像できて面白い。