米Googleは7月6日(現地時間)、「Googleマップ 5.7 for Android」をリリースした。公共交通機関の乗換案内のナビゲーション機能「Transit Navigation」(ベータ)、オフライン機能の「地図をダウンロード」(Labs機能)などを新たに利用できる。対応OSはAndroid 2.1以上。Android Marketからダウンロード入手する。
GPSによる位置情報を基にターンバイターンのナビゲーションサービスを提供するGoogle Maps Navigation (Beta)は、これまで運転 (自動車)と徒歩が対象だった。v5.7からは世界400以上の都市において、公共交通機関を使った移動にもナビゲーションを利用できる。日本の場合、対象となる交通機関は「鉄道、飛行機(国内線)、フェリー」となっている。
乗換案内で右上にナビゲーション・ボタン(左)。ナビゲーションが始まると、バス停や駅の間に現在の位置が青いドットで示される(右) |
Transit Navigationを利用するには、Googleマップで目的地までの経路 (Directions)を検索し、乗換案内 (Transit)に切り換え、移動ルートを選択すると右上に現れるナビゲーション・ボタンをタップする。鉄道やバスに乗っている間、ナビゲーション画面には駅やバス停などのリストと共に自分の位置が青いドットで表示されるので、どのあたりまで進んでいるのかをひと目で確認できる。電話やメールなど他のアプリを使っている最中でもTransit Navigationはバックグラウンドで動作し、降りる場所が近づいてきたら通知で知らせてくれる。
他のアプリを使っていても、降りる場所が近づいてきたらTransit Navigationが通知してくれる |
経路検索でナビゲーションを利用できる場合、ワンタップで容易にナビゲーションにアクセスできるようになった |
経路からナビゲーション機能に容易に切り換えられるようにユーザーインターフェイスが改善された。運転または徒歩においてユーザーがGoogle Maps Navigationを利用できる経路検索を行った場合、"経路を検索"ボタンの横に大きなナビゲーション・ボタンが現れる。
「地図をダウンロード」は、目的地でデータ接続を利用できるかが不明な場合、事前に目的地のマップデータを端末にダウンロードし、オフラインでも地図を確認できるようにするプレイス (Place)のオプション機能だ。実験的な機能を提供するLabsから追加する。利用するにはプレイス・ページで「その他」から「地図をダウンロード」を選ぶ。実際に試してみたら16キロ圏内の地図がダウンロードされた。
プレイス・ページのその他から地図をダウンロード |
ダウンロードされるのは地図のみ、航空写真や渋滞情報などはオフラインでは利用できない |
16キロ圏内の広い範囲の地図をオフラインで利用可能 |
ほかにもv5.7は、プレイス・ページの写真のギャラリー表示、過去に訪れたプレイスページや経路目的地をベースにした検索候補提示などの新機能を備える。