オンキヨーは6日、2011年度版「FR」シリーズのプレミアムモデルとして、MD/CDチューナーアンプシステム「FR-N9NX」とスピーカーシステム「D-N9NX」を発表した。発売は8月13日。また、デジタルメディアトランスポート「ND-S10」も同時発表した。ND-S10は9月2日発売。いずれも価格はオープンで、市場価格は、FR-N9NXが4万5,000円前後、D-N9NXが2万円前後(2本1組)、ND-S10が1万5,000円前後と予想される。

2011年度版FRシリーズのプレミアムモデル「FR-N9NX」

新開発のN-OMF振動板を採用する「D-N9NX」

FRシリーズは、CD/MDチューナーアンプシステムにスピーカーを組み合わせたオールインワンコンポ。FR-N9NX/D-N9NXは、6月24日に発売した「X-N7NX」のプレミアムバージョンとなる。

センターユニットの機能はX-N7NXと共通で、定格出力は19W×2(4Ω、1kHz、THD+N 0.4%以下)。入出力端子は、光デジタル音声入力×1/アナログ音声入力×2/アナログ音声出力×1/サブウーファープリアウト×1と、録音にも対応したUSBポート1基を装備する。X-N7NXのセンターユニットとの違いは、ボリュームノブにアルミ素材を採用し、制振性能をアップしている点。

スピーカーは、167(W)×299(H)×260(D)mmのブックシェルフタイプで、スリットタイプのバスレフポート「AERO ACOUSTIC DRIVE」も装備する。定格インピーダンスは4Ωで最大入力は70W。定格感度レベルは86dB/W/m。周波数特性は45Hz~100kHzで、クロスオーバー周波数は6kHz。特徴となっているのが、ウーファーユニットの振動板に、新開発「N-OMF」を採用している点。N-OMFは、4層の不織布とアラミド繊維をハイブリッド化したもので、ボーカルなどの中高域のクリアさがアップしている。

デジタルメディアトランスポートND-S10は、iPod/iPhoneとオーディオ機器とをデジタル接続するためのオプションで、ND-S1の後継モデル。iPod/iPhone接続用のDockコネクタを装備しており、接続したiPod/iPhoneから、光/同軸デジタル端子に音声を出力することが可能だ。また、USBポートも装備しており、PCと接続している場合には、iPod/iPhoneとiTunesとの同期、楽曲の入れ換えなどが可能となる。機能面では、ND-S1との差はなく、変更点は、本体サイズのみ。サイズは、215(W)×40(H)×175(D)で、FRシリーズと幅に揃えられた。

デジタルトランスポート「ND-S10」。従来モデルとの違いは、本体の幅がFRシリーズに揃えられた点のみ