損保ジャパン・ディー・アイ・ワイ生命保険は4日、全国の20~50代の、サラリーマン世帯の主婦1,000人(各年代ごと250人 平均年齢39.7歳)を対象に実施した「2011年夏のボーナスと家計の実態」をテーマとしたアンケートの調査結果を発表した。
調査は、2011年6月10~15日に実施した。
これによると、ボーナス平均手取額は、昨夏から0.6万円増の67.6万円で、2009年から2年連続の増加となり、使い道も「預貯金」(74.2%→68.7%)が減り、「国内旅行(帰省含)」(25.8%→29.7%)などが増加している。
さらに、夫の小遣いも3年ぶりに10万円台を回復するなど、ボーナスを消費に回す動きが見られる。
一方で、子供の教育費の負担や収入減の不安などにより、家計が「苦しい」(57.1%)、今後の家計の見通しは「厳しい」(49.4%)と判断するなど、リーマンショック後初の夏調査である2009年(「苦しい」61.6%/「厳しい」50.0%)に匹敵する高い数値となった。
厳しさが増す家計の中、節約する機会が増えたのは「電気・ガス・水道料金の節約」で、昨夏の6位(30.7%)から2位(52.1%)に急上昇した。また、「電気・ガス・水道料金の節約」に東日本大震災が影響しているとの回答は74.4%に上っている。なお、節約に関しては、東日本は「電気・ガス・水道料金の節約」、西日本は「食費の節約」がトップとなるなど、東西地域における差が見られた。
夫に内緒の資産(へそくり)所持平均額は、昨夏より27.9万円減の336.6万円と減少した。しかしながら、へそくりの今後の見通しは明るく、「増える」(37.1%)が「減る+なくなる」(19.5%)を大きく上回った。
損保ジャパンDIY生命では、こうした結果について、「ボーナス手取額の増加が続き、消費に回り始めた一方で、家計の現状や今後に関しては悲観的な判断をしている」と分析。「家計をあずかる主婦の財布の紐は、景気よりも、教育費の負担や収入減など、より生活に近い不安の解消にかかっているようだ」としている。