日本通信は2011年6月30日に、NTTドコモに対し、LTE網とのレイヤー2相互接続を正式に申し入れ、接続に向けた協議を開始したと発表した。

同社では、現在、世界中の企業、個人が情報技術の利活用がクラウドコンピューティングのプラットフォームに移行しつつあるとしており、次世代のAndroidやiOSを搭載したクライアント端末はクラウドに保存された情報と連携する機能が強化されているとみている。また、クラウドコンピューティングをシームレスに行なうためには、現在の3Gでは技術的に不十分としている。続いて、NTTドコモが2010年12月より提供しているLTEサービス「Xi」を挙げ、LTEの環境が技術的にも制度的にも整ってきているとしている。

以上の状況を踏まえ、同社では、NTTドコモのLTE網とのレイヤー2相互接続を行い、3GとLTEの統合サービスをMVNO事業としてユーザーに提供する考え。LTEベースのクラウド・コンピューティング・サービスを準備しているメーカや流通のMVNOをMVNEとしてサポートするとしている。