小田急電鉄はこのほど、新宿駅地上急行ホームへの可動式ホーム柵設置工事に着手することを発表した。使用開始は2012年9月を予定している。

新宿駅の地上ホームに停車中の急行・小田原行(2009年撮影)

可動式ホーム柵は、快速急行や急行、準急などが発着する4番ホームと5番ホームに設置され、概算費用は約8億円。工事費の一部は国および東京都、新宿区から補助を受けることになっている。

小田急では、全線で列車非常停止ボタンや係員呼び出しボタン、転落検知マットの導入など、ホームの事故防止対策に努めてきたが、それでもホームからの転落や接触事故は絶えなかった。こうした現状を踏まえ、事故防止策として効果の高い可動式ホーム柵の導入に踏み切ることになった。今後は本格的な導入に向けて、技術・運用の両面から検討を進めていくとのこと。