オリンパスイメージングは、超小型・軽量ボディを実現したミラーレスタイプのレンズ交換式カメラ「E-PM1」を発表した。発売時期は2011年秋を予定している。価格等は未定。
E-PM1はオリンパスPENシリーズのエントリーモデルに位置づけられ、ファッションや流行に敏感な若年層を主なユーザーとして想定している。愛称は従来モデルの「PEN」、「PEN Lite」に対し、E-PM1は「PEN Mini」となる。
E-PM1は、マイクロフォーサーズシステムの小型軽量というメリットを追求し、オリンパス最軽量だったE-PL1・E-PL2に比べて27%ダウンとなる約217g(ボディ単体)、電池などを含めても約265g(CIPA準拠)というコンパクトサイズを実現した。また、ボディカラーも多彩な6種が用意される。E-PM1の標準レンズ(キットレンズ)は従来の「14-42mm F3.5-5.6II」の性能をそのままに、デザインを変更した「14-42mm F3.5-5.6II R」。さらにパンケーキレンズ「17mm F2.8」をセットにしたツインレンズキットも用意される。
ハードウェア面では多くをE-P3から譲り受ける。撮像素子は有効1230万画素のLive MOS センサーで、撮像感度は最高ISO 12800。フルハイビジョンムービーにも対応している。高速オートフォーカスの「FAST AF」を搭載し、測距点は35エリアとなる。連写は通常モード(連写L)で秒3コマだが、1コマ目でピントと露出を固定する「連写H」では秒5.5コマまで可能。フラッシュは脱着式のものが本体に同梱される。ボディ内手ぶれ補正機構、ダストリダクションシステムも上位モデル同様に搭載する。
人気のアートフィルターも搭載する。E-PM1は、「ポップアート」、「ファンタジックフォーカス」、「ラフモノクローム」、「トイフォト」、「ジオラマ」、「ドラマチックトーン」の6種類となる。ただし効果を付加するアートフィルターエフェクトやアートフィルターブラケットは搭載されない。
操作系は、「ストライプスクリーン」と呼ばれるシンプルな新しいスタイルを導入。モードダイヤルを持たないが、ストライプスクリーンで簡単に切り替えられるという。また、写真に対する専門知識がなくても自分のイメージに合わせて仕上がりを変えられる「ライブガイド」を引き続き搭載。さらに、「明るいところ」や「暗いところ」だけの明るさを個別に調整できる機能を露出補正機能に追加した。
アクセサリーも豊富に用意され、E-PL3/E-PM1専用の本革ボディジャケット「CS-31B」のほか、長さ調節幅を増やして使い勝手を向上させた本皮製ショルダーストラップ「CSS-S109LL II」、ファッション性の高いストラップ「CSS-S114」、45m耐圧水深仕様の専用防水プロテクター「PT-EP06L」などがある。