MSIが、グラフィックスカード専用オーバークロックツール「アフターバーナー (Afterburner)」のモバイル版となるAndroidアプリを間もなく提供開始する。MSI Computer U.S.が公式Facebookで29日に明らかにした。
アフターバーナーは、グラフィックスカードのオーバークロック、ファン制御、リアルタイムモニタリング (クロック/電圧/温度/ファンスピード/フレームレートなど)などを行える総合ユーティリティツールだ。Androidアプリはデスクトップ版のアフターバーナーを置き換えるものではなく、簡易サーバ機能を備えたデスクトップ版と連携して、そのオーバークロック操作やモニタリングを拡張するモバイルアプリになるという。例えばゲームプレイ中などユーザーがプログラムを離れたくない時に、Android端末を通じてグラフィックスカードの状態を確認し、速やかにオーバークロックやファンスピードを調整できるようになる。「誰が銃撃戦の最中に銃撃戦から離れたがるだろうか???」とMSI。Alt-Tabを使わずに済むのが、Androidアプリの最大のメリットだという。
スマートフォンを外部オーバークロックコントローラに変えるアプリというと、すでにASUSTeK ComputerがBluetooth経由でAndroid端末からPCシステムの設定を確認・操作できるようにするAndroidアプリ「RC Bluetooth」を提供している。MSIはFacebookにおいて「Bluetoothも素晴らしいが、こうしたシンプルなモニタリングにはWi-Fiの方が向いている」とコメントしている。同社のAndroidアプリは同じWi-Fiネットワークを使用することで、ワイアレスでデスクトップPCと接続する。