講談社は『日本の作家60人 太鼓判! のお取り寄せ』 (小説現代編集部 編)を発売した。価格は1,365円。
本書はそうそうたる作家陣60人が日本全国から実際に取り寄せ、食している逸品を紹介するガイド本……というだけでは当然ながら、ない。その品との出会いや日々のつきあい方などを作家自身綴るショートエッセイやインタビューも掲載されており、読み物としても楽しめる。食べる物1つ選ぶにも物語があるのだ。
「美味しい」のウラオモテを知る作家が推す品々は、決して値段が高いだけの高級品ではない。米、調味料、茶といった日常食から、菓子やフルーツ、とっておきのステーキなど特別なご馳走まで、作家の世界を垣間見ているような品揃えで眺めているだけでも楽しい。口絵で60人分の「お取り寄せ」がカラー写真で掲載されているため、その美味しそうなビジュアルに思わず食指も動く。
登場する作家は浅田次郎、林真理子、角田光代、あさのあつこ、夢枕獏、村山由佳、井上荒野、北方謙三、宮城谷昌光、椎名誠、大沢在昌、森博嗣、有栖川有栖、貴志祐介、高樹のぶ子、津村記久子、桜庭一樹、辻村深月、松井今朝子、篠田節子、水村美苗、朱川湊人、誉田哲也、安西水丸、睦月影郎、鹿島茂、秋元康、小山薫堂、西條奈加、東郷隆、川上健一、佐藤賢一、堂場瞬一、小手鞠るい、荒山徹、江上剛、三田完、前川麻子、甘糟りり子、池永陽、永嶋恵美、出久根達郎、平山夢明、畠中恵、長野まゆみ、椰月美智子、服部真澄、海道龍一朗、諸田玲子、山本一力、楡周平、山本兼一、近藤史恵、鏑木蓮、杉本章子、逢坂剛、酒井順子、有吉玉青、藤田宜永、新野剛志の60人。