NokiaはCommunicAsia 2011に合わせ、OSにMeeGoを採用したフラッグシップとなるスマートフォン「Nokia N9」を発表した。同社ブースでは、そのN9を中心に、Symbian OSの最新版「anna」を搭載した最新機種なども展示されていた。
全く新しい「3画面UI」を採用したNokia N9
ここ数年、海外の大型展示会で出展を取りやめていたNokiaだが、戦略と新製品発表会である「Nokia Connection」をCommunicAsia 2011に合わせて開催。そしてCommunicAsia 2011にも最大規模のブースを出展していた。
Nokia N9は同社のマルチメディアスマートフォンの最上位機種となるモデル。ディスプレイは3.9インチ、480×854ピクセルの有機ELを搭載、カメラユニットはカールツアイス製の8メガピクセルで、デュアルLEDフラッシュを搭載する。内蔵メモリは16GBまたは64GBの2モデル、外部メモリスロットは搭載しない。背面にはNFCを内蔵、SIMカードは小型のマイクロSIMカードを採用する。OSはMeeGo 1.2。
Nokia N9にはメニューボタンが無く、全ての操作は画面タッチで行う。画面表示は「アプリケーション画面」「メニュー(アプリケーションアイコン)画面」「タスク画面」の3つで、画面を左右にスワイプさせることで切り替わる。タスク画面には起動中のアプリケーションが一覧表示されるのではなく、起動中の「アプリケーション画面」そのものが3×3または2×2のタイル状に表示される。画面上を指先でスワイプ、タップするだけで全ての操作が行えるUIは斬新的だ。
Symbian anna搭載の最新モデルも展示
またSymbian OSの最新バージョンである「anna」を搭載したモデルも展示されていた。Nokia X8、Nokia N8、Nokia C7、Nokia E7、Nokia E6、NokiaC6-01の6機種で、このうちX8とE6は今月から発売されたモデル。他の4機種は昨年末から順次発売されており、今月からannaへのOSバージョンアップが行われる予定とのこと。
なおNokiaはMicrosoftとWindows Phone7で提携を行っているが、今回のCommunicAsia 2011には同OSを搭載した製品の展示は無かった。
フィーチャーフォンもフルタッチ、デュアルSIMをアピール
この他には2G対応のエントリー系モデルも展示されていたが、いずれの製品もSIMカードが2枚利用できるデュアルSIM端末だった。東南アジアや新興国ではデュアルSIM端末の需要が増えており、Nokiaとしてもこの分野の製品には力を入れているとのことである。
Nokia C2-03は今回発表された新機種。コンパクトなスライド型で、タッチパネル画面を搭載。閉じた状態でも電話をかけたり、メニューの操作が可能である。またアプリケーションのアイコン形状も同社のスマートフォンと類似したものになっている。一方Nokia C2はすでに昨年発売されたストレート形状の低価格端末。SIMカードはメインの1枚を電池の下に、もう1枚は側面から抜き差しできるようになっており、2枚目として使うサブのSIMカードの出し入れを簡単にしているのが特徴とのこと。